ポテトチップスを齧りながら虐殺の本を読むという趣味。


 それにしても、戦争の本を読むほどに思うのですが、他人ごととして読むなら戦争ほど面白いものはないですね。何しろ、ひとがどんどん死ぬ。20世紀以降の戦争で1億8000万人くらい死んでいるんじゃないかという推算があるそうですが、よくやるよな、ほんと。

 第二次世界大戦だけで5000万人くらい死んでいるそうですから、人類史上最大の惨事と言っていいでしょう。当事者にとっては悲惨きわまりない体験だったと思いますが、安全なところから距離を保って読む限り実に面白いんですよね。虐殺から強姦からなんでもありだし。人間の暗黒面がよくわかる。

 しかしまあ、現代では、どんな頑迷なネット右翼といえど、「支那人を何百万人か殺したところで何が悪い」「日本軍が強姦したのは支那の女が誘ったせいだ」とは言えないわけで(言えないから歴史をねじ曲げようとするわけだ)、ぼくたちは実に人権的な社会に生きているなあ、と思います(半分皮肉だけど半分本音)。

 もっとも、戦時中の日本ですら戦地の残虐行為は隠し、あるいは美化していたわけですら、やっぱり人間はそう簡単に自分の悪業三昧を正当化できるものではないようです。正当化してみればいいのに、と思わないこともないのですが。そうすれば、少なくとも正直ではありえる。だれも賛同しないだろうけれど。

 心置きなく他人ごととして戦争を楽しむためには、平和である必要があるので、ぼくは心の底から平和を願っています。太平洋戦争では日本側の民間人の死者が80万人くらい出ているんですよね。いやだいやだ。