『ホワイトアルバム2』。

 面白すぎる。

 エロゲなんてとっくの昔に絶頂期を過ぎた下り坂の文化だと思うんだけれど、それでも時々こういう作品が出てくるということは素晴らしいですね。

 べつだん、スペシャルな作品というわけではないと思う。メインになっているのはありふれた三角関係だし、いってしまえばよくある青春恋愛ものに過ぎない。でも、丁寧に、どこまでも丁寧に紡ぎだされた物語には神が宿る。

 初めは単なるキャラクターに過ぎなかった登場人物たちが、自分のなかで「実在の人間」へと変わっていくこの感覚こそ物語の愉楽。ひとりひとりの人間たちが好きにならずにいられないような個性を持っていて、しかもその関係がいい知れぬ切なさをかもし出す。ぼくはこういう物語を読みたくて読書したりゲームをしたりしているのだと思う。

 本編がまだ数十時間残っていると思うと幸せでたまらない。春希には幸せになってもらいたいです。ほんと。