クラウド本棚の作り方。

 本を切り裂いて電子化保存する作業、いわゆる「自炊」の本。著者は10年来「自炊」に勤しんできたそうで、その経験談が面々と綴られている。おもしろいことはおもしろいのだが、クラウドにかんする記述がないことが惜しい。

 著者は膨大な蔵書データを補完するためにiPadの容量が足りないことを嘆いているのだが、これはクラウドで解決できる。自宅のPCに「クラウド本棚」を作っておいてiPadからネットを通しアクセスすれば良いのだ。

 これだけiPadの使い方に詳しいひとがしらないはずはないと思うのだが……。刊行は半年ほど前なんだけれど、この頃はまだDropboxとかSugarSyncとかはいまほど有名じゃなかったのかなあ。そんなことはないと思うのだが。

 じっさいにiPadを使ってみるとよくわかるのだが、iPadクラウドを利用して真価を発揮するデバイスである。クラウドを利用すれば、iPadそのものが大容量のHDDを積んでいる必要は全くないとすらいえる。

 たとえばSugarSyncを使えば(年間数万円かかるが)最大500Gバイトのクラウドフォルダを自由に利用できる。そこにデータをいれておいてi文庫HDなりGoodReaderなりで読めば問題解決ではないか。

 そこ以外はまあおもしろい本でした。