- 作者: 津原泰水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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- 作者: 小谷真理
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2005/08/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 種村季弘
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2004/03/25
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ゴシック・テイスト―“暗黒世界”への扉 (トーキングヘッズ叢書)
- 作者: アトリエサード
- 出版社/メーカー: アトリエサード
- 発売日: 2002/07
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- 作者: アトリエサード
- 出版社/メーカー: アトリエサード
- 発売日: 2003/09/01
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- 作者: 樋口ヒロユキ
- 出版社/メーカー: 冬弓舎
- 発売日: 2007/07/10
- メディア: 単行本
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ここに挙げたタイトルをご覧になればおわかりになるとおり、いまの主な積読はゴシック路線の本ばかりである。光よりも闇を、太陽よりも月を志向する、異端異形の精神性――ゴスが最近、ぼくのなかでブームだ。
ゴスといえば、血、疵、薔薇、骸骨、十字架、少女、吸血鬼、眼帯、義肢、繃帯、人形、天使、悪魔、魔法、畸形、廃墟、墓地、鎖といったアイテムが即座に思い浮かぶところだが、ぼくの関心は必ずしもそういった狭義のゴスに限定されない。
ようするに、この世界のありように世界に抵抗し、あるいは反逆する過激な精神性、それが大切なのである。かつて栗本薫は「小説は反社会、反道徳、反文学、反現実の反宇宙であるべきだ」であるべきだと喝破したが、まさにその反現実性こそゴスの本質である。
そうしてゴス文化とオタク文化とは、遠いようで近いところにある。現在、「伝奇」というジャンルで流通している作品の大半はどこかゴシック的なイマジネイションで生み出されているし、オタクを代表するアイコンである「メイド」も、元々はゴシック・ロリータから来ているものだ。
反社会を気取るゴス文化に比べてオタク文化はいかにも卑俗に見えるかもしれないが、それもまた、根っこのところでは何かしらタナトスを抱えているのかもしれない。少女をドール化してしまう『最終兵器彼女』や『Gunslinger girl』、『ちょびっツ』などの想像力はいかにもゴシック的ではないか。
ゴシックな伝奇活劇小説を書きたいなあ。