現在の積読。

バレエ・メカニック (想像力の文学)

バレエ・メカニック (想像力の文学)

テクノゴシック

テクノゴシック

畸形の神 -あるいは魔術的跛者

畸形の神 -あるいは魔術的跛者

死想の血統 ゴシック・ロリータの系譜学

死想の血統 ゴシック・ロリータの系譜学

 ここに挙げたタイトルをご覧になればおわかりになるとおり、いまの主な積読はゴシック路線の本ばかりである。光よりも闇を、太陽よりも月を志向する、異端異形の精神性――ゴスが最近、ぼくのなかでブームだ。

 ゴスといえば、血、疵、薔薇、骸骨、十字架、少女、吸血鬼、眼帯、義肢、繃帯、人形、天使、悪魔、魔法、畸形、廃墟、墓地、鎖といったアイテムが即座に思い浮かぶところだが、ぼくの関心は必ずしもそういった狭義のゴスに限定されない。

 ようするに、この世界のありように世界に抵抗し、あるいは反逆する過激な精神性、それが大切なのである。かつて栗本薫は「小説は反社会、反道徳、反文学、反現実の反宇宙であるべきだ」であるべきだと喝破したが、まさにその反現実性こそゴスの本質である。

 そうしてゴス文化とオタク文化とは、遠いようで近いところにある。現在、「伝奇」というジャンルで流通している作品の大半はどこかゴシック的なイマジネイションで生み出されているし、オタクを代表するアイコンである「メイド」も、元々はゴシック・ロリータから来ているものだ。

 反社会を気取るゴス文化に比べてオタク文化はいかにも卑俗に見えるかもしれないが、それもまた、根っこのところでは何かしらタナトスを抱えているのかもしれない。少女をドール化してしまう『最終兵器彼女』や『Gunslinger girl』、『ちょびっツ』などの想像力はいかにもゴシック的ではないか。

 ゴシックな伝奇活劇小説を書きたいなあ。