『ラミアシリーズ(1)』と題する中編を書き終わりました。しばらく放置してから公開しますが、一作書き終えて思ったのは、やっぱりぼくには構成力がたりないなあ、ということ。
いや、そもそもプロットをきちんと作ることなく書きはじめているのだから、構成力以前の問題でしょう。また、物語とは、ただ何となくいきあたりばったりに書いているだけではダメで、ひとつの確固たる方法論に基づいて構築していかなければならないものなんだなあ、とも思いました。
ようするに、ぼくが書いているものは、表面上だけ物語らしくととのえた「物語もどき」であるに過ぎず、本当の意味での物語になってはいないのですね。本当の意味での物語は、その表層はもちろん、深層にいたるまできっちり構築されていなければならない。
では、どうやってプロットを作ればいいのか。そこで、こんな本を読んでみました。
クリエイティヴ脚本術―神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド
- 作者: ジェームスボネット,James Bonnet,吉田俊太郎
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 単行本
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邦題ではありきたりのハウトゥー本のように見えますが、じつはユング心理学を活用したそれなりに難解な内容です。ま、ユング理論を応用しているのでかなりいかがわしいのだけれど、物語の深層構造を分析するには多少役に立つと思う。より表層的なシナリオ作法についてはほかの本を調べる必要があるだろうけれど。勉強あるのみ。