執筆中。


 新作を書いております。

 長編を書くとなるといつ終わるか見通しが利かないからとりあえず短編でも、と思って書きはじめた作品なのですが、あたりまえのように予定より延び、とても短編では終わりそうにありません。

 未完のものを未完のままに発表してしまうと永遠に完結せず終わる、ということがようやく骨身に染みたので、完結したら発表したいと思います。おそらく二月中には発表できるでしょう。

 並行して夏コミでだす同人誌の原稿も書いていて、こちらも三月には終わると思います。そのあとはまたべつの小説を書いて、その頃また東京でオフを開けるかな、というような今年前半のスケジュールですね。

 で、その小説ですが、ようやく自分の言葉で小説を書けるようになってきたかなあ、という気がします。まだ完全にそうなったわけではないけれど、でもいままでと比べるとこれはもうあきらかに違う。

 いままではライトノベルとか伝奇とかラブコメとかの枠を意識して書いていたのだけれど、自分にはそういう特定の文脈に乗っかったものは書けないとわかったので、いまはもう、趣味全開で好きかってに書いています。

 いままでは書いていても「何かが違う」という隔靴掻痒を消せなかったのだけれど、今回は書きたいものにだいぶ近いところまで来ているのではないかと。でも、もちろん、まだまだ理想には近づくことすらできないままなのですけれど。

 いや、ぼくの夢みる理想の小説というか理想の文章、おそらくはそれは空想のなかにしかありえないもので、一生手がとどくことはないのでしょう。でも、少しでもそこに近づいて死にたいと思うし、そのために多少は努力したいとも考える。で、ぼくは書いている。

 その意味で必ずしも小説を書きたいわけではないんですね。より美しい、あるいはより気持ちいい文章を書きたいだけなのであって、そのために小説という手法を選んだに過ぎない。

 べつに評論でも良いのだけれど、評論だと文章云々以前に「理」を通さないといけないからね(通っていないという話もあるが)。その点、小説は自由。どんな荒唐無稽な空想でも、好きなように書くことができる。

 実は自分が書いているものが小説といえるかどうかもぼくにはわからないのだけれど――でも、客観的に見ればあきらかに単に小説でしかないので、小説と呼びます。

 ひっきょう、ぼくはどこからどこまで自分好みの理想の小説を読みたい、ただそれだけの動機で書いているわけで、その意味では作家精神というものはないですね。

 だから、ぼくの小説はプロになりたいとか本を出したいという方向には必ずしも行かないとは思う。そういう、他人の評価を気にしなければならない方向を目指すと、作品の純度が落ちるように思えてならない。とりあえずいまはね。

 ただそれなら完全に自己満足させできればそれでいいのかというと、これがそうでもない。エンターテインメントを志す意思が全くないわけでもないので、やはり読むひとに楽しんでもらいたいとは思うのです。でもとりあえずは自己満足ですね。

 まあ、いま書いているものを完結させないことにはそれ以上の眺望は見えてこないわけで、何を置いても終わらせることだよな、と。書いて、書いて、書いて終わらせます。では。