きょうも砂漠に雪が降る。

砂漠

砂漠

 ども、最近、小説ばかり読んでいる海燕です。きのう、『初恋ソムリエ』と『空想オルガン』を読みあげたので、きょうはみんな大好き伊坂幸太郎。いやあ、ほんと、小説は素晴らしいね。そういえばぼく、小説が好きだったんだと思いだしました。

 でも、いいかげん続けて書評を書くのにも飽きてきた。そもそも、一冊読むたびにブログに書評を上げるなんて、無理があるよね。そろそろ、読了報告くらいに留めておくべきなのかもしれないと思いました。

 で、まあ、『砂漠』。いつもの伊坂幸太郎です、といえばそれまでなんだけれど、実にフレッシュな青春小説に仕上がっている。さすが伊坂、抜群に読みやすいし、おもしろい。

 伊坂という作家はぼくのなかで読めばおもしろいけれど特別読みたいとは思わないというポジションにあって、それであまり読んでいないのだけれど、でもやっぱりもっと読んでみようかな、とも思いました。Amazonから古川日出男の『13』が届かないことでもあるし。

 ま、面倒なので内容の解説はしません。東西南北の一字が入る苗字をもつ大学生たちが、ああでもないこうでもないと下らない議論をくり返しながら、麻雀をし、合コンをし、学祭をするというしょうもない内容なのに全く飽きさせないのだから凄い。

 かれらは時に「砂漠に雪を降らせる」ような奇跡を起こすことを願いながら、平凡なような非凡なようなモラトリアムを生きて行く。それは、砂漠のような社会のなかでオアシスのような一時期を謳歌しているのに過ぎないのかもしれないが、何だかめちゃくちゃ楽しそうではある。

 シニカルなようで、それでいてホットな小説で、たしかにこんな作品、伊坂幸太郎以外にはそうそう書けないだろう。このからっとした明るさ、これがあるからやめられない。うまいね。

 そろそろ、いいかげん『サウンドトラック』を読み終えないといけないのだけれど、どうしてもライトな方向に流れてしまうな……。有川浩道尾秀介初野晴伊坂幸太郎、と読んだので、次はSFでも読んでみようかな、と思う。

 どんなものだろ。