岡崎武士復活の新作『レッツ☆ラグーン』がおもしろい!

レッツ☆ラグーン(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 「あの」伝説の漫画家岡崎武士が復活し、新作を発表したときいて、さっそく読みました。『レッツ☆ラグーン(1)』。

 伝説の漫画家とはいっても、「知るひとぞ知る」作家ではありますが、逆にいえば知っているひとの記憶にはわりと鮮明にのこっている作家ではあるはず。

 いまを去ること十数年前、未完の佳作『精霊使い』全四巻をのこし、漫画業界から姿を消した岡崎武士が帰ってきた! これが興奮せずにいられましょうか。

 健康上の理由で漫画家を辞めてからはイラストレーターとして活躍していたことは知っているけれど、やっぱり漫画を読んでみたいのが本音。もう二度と読めないのでは、と思っていたけれど――よくぞ帰ってきてくれました。ぼくは嬉しい。

 で、本編の出来はどうなのか。元々抜群にセンスのいい絵をかくひとではあったけれど、話のほうは? これがね、素晴らしくおもしろい! 主人公の少年がある無人島に流されるところから始まるのだが、そこにヒロインが流されてきて、と展開は実にスピーディに進む。

 展開の流麗さは『精霊使い』のぎこちなさがうそのよう。成長しましたね、岡崎さん! ただ、まあ、わりと簡単に魚を取れたりと、あまりリアリティを重視している印象ではない。昔、DSで『サバイバル・キッズ』という無人島もののシリーズがあったが、そんなかんじ。

 巨乳のヒロインは抜群に可愛く、無人島にふたりきりなのにそのヒロインに手をだそうとしない紳士的な主人公も好印象。いや、これはけっこうな期待作になるのでは? と評価が定まりかけたあたりで、物語は実に意外な方向に流れていく。

 え? 何ですと? これ、そういう漫画だったわけ? あとから見てみると実に周到に伏線がしかれていたことがわかるのだが、とにかくこの先、どういう展開が待ち受けているのか見当がつかなくなってしまった。

 そういうわけで、必ずしも評価確定ではないのだけれど、久々に期待のもてる新作である。続刊も必ず読むので、早く出してほしい。あ、いいわすれたけれど、主人公の妹もベリキュートです。やっぱり岡崎さんの描く女の子は綺麗だなあ。