『セックスフレンド』。

 立て続けにエロゲを紹介します。『セックスフレンド』、そのタイトル通り女の子とセックスフレンドになってエッチしまくるゲームです。

 その女の子の名前は早瀬美奈。主人公高辺智弘とはごく普通の友人関係にあった早瀬は、ある日、気軽な口調でいいだします。「あのさ、エッチしない?」。

 戸惑いながらも、この魅力的すぎる誘いかけを断りきれるはずもなく、智弘は保健室のベッドで早瀬と関係をもってしまうことになります。

 そしてふたりはラブラブの恋人同士になりました、という展開だとふつうのエロゲなんですが、話はそうは進まない。

 思わぬ童貞喪失に浮かれる智弘に対し、早瀬は釘をさします。きみはあくまでただのセックスフレンド、恋人同士なんかじゃないんだからね、と。

 何を考えているのかわからない早瀬の態度に智弘は困惑するものの、そこは思春期の少年、目の前に差し出された魅力的なプレゼントに抵抗できるはずもなく、日々、肉欲に溺れていく。こうして智弘と早瀬の淫らな三ヶ月間が始まる――という話です。

 ぼくがここで紹介したり推薦したりしているエロゲには、エロゲといいつつエロシーンは添え物みたいな作品もたくさんありますが、これはそうじゃない。むしろ、ただひたすらエッチしているだけの話だけれど――これが、案外、おもしろい(し、エロい)。

 プレイしてみると、ネットでの評価が高い理由がわかります。ま、エロエロエロゲとしてみると、何しろふつうの高校生が主人公なので(この作品の登場人物は全員18歳以上です!)、それほどエッチにバリエーションがあるわけではないんですが、それでも早瀬とのいちゃいちゃは魅力的。

 そう、この作品を楽しめるかどうかは、畢竟、この早瀬美奈というキャラクターを好きになれるかどうかで決まってくるでしょう。

 なんといってもこの作品の最大の魅力は原画のキリヤマ太一さんが描くコケティッシュなキャラクターに尽きる。パッケージの早瀬を見て気に入ったひとは、たぶん買っても損をしないと思います。

 ただ、この早瀬、何人もの男をセックスフレンドとして取っ換え引っ換えしているという子なので、ひとによっては抵抗感が先に立つかも。

 まあ、男は体験した女の子の数が「勲章」になり、一方、性体験が多い女は淫乱呼ばわりされるというのも変な話なので、ある意味、健全なことではあると思います。

 もっとも、話の進め方によっては早瀬がただ性的にだらしないだけでそうしているわけではなく、彼女の行動にはある過去がかかわっていることがわかってくるのですが――そこまで辿りつけるかどうかはプレイヤーの腕の見せどころ、といったところ。

 しかし、このゲーム、わりと攻略が面倒なので、攻略条件はネットでしっかり確認しておいたほうがいいかも。ネットを見てもCGをコンプリートしようとするとかなり労力がかかるはず。ぼくもまだコンプしていません。

 そういうわけで、智弘は早瀬とひたすらエッチする日常に埋没していくわけですが――本当にそれだけのゲームというわけでもありません。

 こんな可愛い子毎日エッチしていたら、当然、彼女を好きになってしまうわけです。しかし、早瀬は猫のように捕らえ所のない女の子、その時々でころころと態度を変えるし、何を思っているのかさっぱりわからない。智弘は次第に彼女との関係を測りかねるようになっていきます。

 ここらへんの描写が、なかなかに甘酸っぱい。それはもう、胸キュンものの甘酸っぱさ。序盤で智弘は早瀬がひとりの男をふる手助けをしているのですが、次第にプレイヤーは自覚せざるをえないでしょう。智弘の立場は、あのふられ男と何も変わらないんだ、と。

 毎日からだを重ねているのに、心は近づけない。近づけているのかどうかわからない。ここらへんのやるせなさが、本作を青春ものの佳作にしています。

 ま、何しろ早瀬はこういう子ですから、完全にマンツーマンの純愛ものを期待すると失望することになるとは思いますが、しかしこれはこれで立派な初恋のかたちではあります。

 セックスから始まる恋というものも、それはあるでしょ。あるある。あるよ。大人同士だとふつうにありえるけれど、高校生でもないことはない。

 さて、早瀬と恋人同士になることができるのか、それともただのセックスフレンドのままなのか、あるいはさらに悪く彼女に捨てられてしまうのか。それはすべて、あなたの選ぶ選択肢次第――ということ。

 ダウンロード価格が6000円とちょっと高いのが難点ですが、いちゃいちゃものをやりたい方にはオススメの作品です。キリヤマ絵をお好きな方な買ってみてもいいでしょう。

 えろえろ、えろえろ、えろえろ、えろ、らぶくらいのセックスフレンドな日常があなたを待ち受けています。