小説版『東のエデン』を読んだよ。


 「Something Orange Second」からの移植。

 『東のエデン』の完結編は新潟では来たる6月12日に公開されるのですが、それまで待てないので先に小説版を読んでしまいました。神山健治監督自身によって書かれたこのノベライズは、アニメの物語をほぼ忠実になぞりながらも、いくつかアニメにはない補完を行っていたりして、読み応えがあります。

 まあ、プロの小説家による作品ではないので、そういう意味では決して洗練された作品とはいえないんですけどね。でも、お話はおもしろいし、読むに値する小説だと思う。アニメ版を気に入ったひとにはオススメできる出来といえましょう。

 物語は謎の人物「ミスター・アウトサイド」に選ばれた12人の「セレソン」が100億円の電子マネーが入った「ノブレス携帯」を用いて日本を救うという展開であるわけですが、通常のバトルロワイアルものを想像すると肩透かしを食うことになると思う。

 「ノブレス携帯」を用いた生きのこり合戦に参加するセレソンは12人のなかでもごく一部だし、そもそもそういうところに主眼がある作品ではない。では、どこに主眼があるのか――それは劇場版を見たあとの感想にまわすことにしましょうか。

 とにかく、ある種のキャラクターグッズであるとはいえ、なかなかよくできたノベライズだと思うので、オススメです。暑い夏の一刻、あなたも13人目のセレソンとして日本を救う計略を考えてみるのも良いのではないでしょうか?