「ニコニコ動画補正」なしで評価できるか?


 敷居さん(id:sikii_j)が取り上げている自主制作オーディオドラマ『僕と少女と宇宙船』がなかなかおもしろそう。

 田舎の星で犯罪者扱いされている主人公が、謎の少女およびAI宇宙船とともに星空に旅立つ、という話の骨格は、ダン・シモンズの『エンディミオン』ですね。主人公の名前がリオン・シモンズ(!)というのは、たぶん偶然じゃないと思う。ちょい楽しみ。

 ただ、やっぱりこの手のオリジナル作品の発表はまだまだ辛いものがあるな、というのが正直な実感でもある。パロディならそういうものとして楽しめるんだけれど、オリジナルだとどうしてもプロの作品と比べてしまうんですね。

 この『ぼくと少女と宇宙船』は、このCM動画を見るかぎりたしかになかなか良く出来た作品のようですけれど、それも、きびしくいってしまえば、「アマチュアの自主制作にしてはよく出来ているよね」という話ですよね。

 ニコニコ動画にアップされている作品に対しては、どうしても「アマチュアが作ったものだから」「しろうとがこれだけのお金と時間を投資しているのだから」という「ニコニコ動画補正」入りで評価することになります。

 その上で楽しめる作品はいくらでもあるんだけれど、その「補正」を除いてなお、傑作といえるオリジナル作品は今後もそうは出てこないんじゃないかな、という気がします。

 自分ができないからいうんじゃありませんが、一からオリジナルで物語を組み上げるということはそれくらいむずかしいことで、そうそう出て来るものじゃないと思うのですよ。どんどん出てくれば凄いけれど……。

 うーん、否定的な言い草になってしまったけれど、もちろん、実物を聴いてみなければ本当のところはわかりません。ひょっとしたら、ぼくの予想は打ち砕かれるかも。

 また、「もう既にこんな作品があるよ!」と思われた方は、ぜひ、教えてほしいです。ぼくの考え方のほうが時代からおくれているならいいのですが。