母殺し。

 「少女漫画最後のタブー。」とても興味深かったです。

 子供を捨てて恋を選んだ親の作品ではありませんが、母親と娘の関係を論じた「母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか」という本があります。

 もし読んでなかったら是非。

 少女漫画の母と娘の関係について色々と興味深いことがかかれています。

 海燕さんの感想、聞いてみたいです。

 記事の直接の感想(母と子供の関係)ではなく「彼氏彼女の事情」の母親の扱い方に対する感想になりますが、私も「彼氏彼女の事情」の有馬の母親の描き方には、違和感を感じてました。

 父親は過去をクローズアップされ同情的に描かれ、有馬との和解のチャンスもあるのに対し、母親は完全な悪役として描かれているのにはちょっと違和感ありました。

 やむ追えない事情で育児放棄した父親と、虐待した母親という、有馬への罪の違いも関係してるかもしれませんが。

 それにしても母親に対する描き方が容赦ないなあと思ってました。

 「リストランテ・パラディーソ」は良い作品ですよね。

 私も紹介しようと思ってましたが、先を越されてしまいました。残念。

 (母親はとても魅力的だけど、あまり親になって欲しくありませんが(苦笑)

 ネタばれになりますが、母親の誕生日のシーンで自分の娘だと告白するシーン、その後クラウディオの胸で泣く彼女は何を思っていたのかと想像すると何度読んでもシンミリとします。

 オノナツメの作品は、憤りや悲しさ等色んな感情を、相手にぶつけるのではなく、静かにゆっくりと解決する、そういったしんみりとした雰囲気が作品に漂っていて好きです。

 『母は娘の人生を支配する』は斎藤環さんの本ですね。チャンスがあれば読んでみたいと思います。表紙は、これはよしながふみさんでしょうか。

 『カレカノ』の結末に納得いかないものがのこったのはぼくひとりだけではないとわかり、嬉しいです。やはり、あの母親像はいかにも極端ですよね。他がフェアな作品だけに、妙に気にかかります。

 有馬の義母が、それとは対照的に平凡だけれど心やさしい女性として描かれていることも何か示唆的に思えますね。が、あまりそこに深入りするのはやめておきましょう。

 オノナツメの優しくも穏やかな世界は得がたい発見でした。こういう出逢いがあるからこそ、本を読むことは楽しい。紹介していただいた方には感謝せずにはいられませんね。いや、まったく。

母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)

母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)