こんにちは。
いつも興味深く拝見させていただいております。
一条ゆかりの「プライド」があてはまると思います。コミックス最新刊の時点で至高目的イコール歌のために恋愛を捨てる史緒と歌よりも恋愛(から派生した妊娠のために歌を捨てることになった)萌の対照的ライバルが描かれています。恋愛を踏み台にするところは「ガラスの仮面」の亜弓(こっちは作為ですが)と同じですが、マヤと亜弓の両方が恋愛に堕ちない点と片方が堕ちてしまうライバル関係がより「罠」を「罠」らしく見せていると思います。
また、樹なつみのヒロインが昔から現在に至るまで多くが堕ちてしまうヒロインを描いたにも関わらず、昔「デザイナー」で結局恋愛に殉じてしまった亜美という主人公を描いた作者が、いま恋愛に殉じない史緒を描くというところも面白いと思います。
あと、「BASARA」のパブリックとプライベートの図式を見てふと浮かんだのですが、「セーラームーン」が権力と恋愛を両方手に入れているのではないでしょうか?なんというか「恋愛を手に入れるため」に堕ちないといいますか。何分十年以上前に読んだのでうろ覚えなのですが。
今後も記事楽しみにしております。
乱文乱筆すみません。
至高目的とはいい言葉ですね。何がそのひとにとっての至高目的か、それがその人物を特徴付けるものだといえるかもしれません。
『プライド』はぼくも読んでいますが、萌の場合は「堕落」したといえるかどうかむずかしいところだと思います。
というのも、彼女はその来歴のために人格が歪んでいたものの、もともと歌に人生を捧げたヒロイックな人物というよりは、小市民的な人生で満足できる家庭的な女性だと思うのですね。
彼女の場合はむしろ妊娠によって元々もっていた人格に回帰したという印象をぼくはもっています。
『美少女戦士セーラームーン』にかんしては、例によって読んでいないし、アニメも見ていないので何ともいえません。いいかげん読まないといけないかなあ。