ラブコメの罠。


 緋莢さんからのメール。

 「恋が女をダメにする」、興味深く読みました。

 「恋愛至上主義の罠」とは、ちょっと違うかもしれませんが映画にもなった、中原アヤ『ラブコン』は主要キャラの二人が付き合い始めた途端、話がつまらなくなりました。

 付き合うまでの過程は、少女漫画の王道だったとは言え凄く面白かったのに比べ付き合った後は、二人の仲に危機が生じる、でも回復という話や周りのキャラの話は、小さい輪の中で収まってしまっている感じでガッカリしてしまいました。

 恋愛(特に付き合うまでの過程を軸に置いている)漫画では付き合い始めた途端に、話のテンションが落ちてしまうような気がします。

>最も魅力的な男性人物に伍して対等に渡りあえるだけの魅力と、存在感と、「格」を備えた人物のことを指します。

 という女性キャラですが、自分は茅田砂胡スカーレット・ウィザード』(中公C☆NOVELSファンタジア)に登場するジャスミンをあげたいです。

 ジャスミンは、銀河最大の財閥のお嬢様ですが、とにかく規格外の女性でとある事情から“キング・オブ・パイレーツ”と呼ばれる銀河一の海賊・ケリーに求婚。

 海賊船で逃げる相手を戦闘機で追い回す、というのを平然とやってのけます。

 ジャスミンは他の男性キャラと並んでも、そちらを蹴落としてしまうくらい魅力的です。

 長々と失礼しました。

 話に出なかったので取り上げませんでしたが、茅田砂胡さんの作品のことはぼくも思い浮かべました。

 彼女の作品では、たしかに男女は(男とも女ともいえない連中も)完全に対等だと思います。というか、あからさまに性別よりも人間としての器の方が重視されている。

 もっとも、その一方で強者と弱者が性別とは無関係なところで固定されている感はあります。最近の作品は読んでいないので初期の作品の感想になりますが。