メールにお返事。


 長いので収納。

初めてメールします。

長文のため迷惑でしたら申し訳ありません。

だらだらと掃除をしていたところ、高校の会報が見つかりました。

パラパラとめくると某作家のインタビューが載っていました。

なんだか面白かったので作家名と特定できる情報を多少削ってお送りいたします。



・本が好きだった?

「図書館に通ってよく読んでましたね。中学時代は○○図書館、○○図書館、○○図書館を自転車でグルグル回って、週に四冊ずつ計十二冊借りてました。」

・そのころ好きだった作家は?

「いないです。手当たり次第バラバラでしたから。ジャンルもむちゃくちゃ。でも、そのころむちゃくちゃに呼んだのは良かったと思います。プロになるタイプの人は、この作家が好きとかいって、一人に集中しちゃうとダメなんです。その人が自分の限界になっちゃうんで」

・中学は○○中とか。

「ええ、校則が厳しくて。男子は全員坊主刈りでした。靴下も黒でないといけないとか、妙に細かくて」

・○○高校はどうでしたか。

「髪の毛を伸ばせるようになったのが本当にうれしかったですね。坊主刈りはいやでしたから。団体行動とか苦手だったので、クラブは全く入っていません。一人でよく○○駅ビルの本屋に行っては、こつこつ文庫本を買ってました。」

・高校時代も乱読?

「ええ、そのころは創元推理文庫とかハヤカワ文庫とかミステリーものもほとんど読み尽くした感じです。一ヶ月平均で一日2.8冊。週ごとに集計して、もうスポーツみたいなものでした。」・授業の予習が大変じゃなかったですか。

「学校の勉強はほとんどしなかったですよ。どうせ私大の文系だから数学も物理もやらなくていいやと、友達にノート借りて」

・○高祭の思い出とかありますか。

「ダンスの応援合戦が印象に残っています。振り付けを考えて一緒に踊る創作ダンスみたいなもので、色に分かれてやったんです。」

・二年の○高祭で問題が?

「打ち上げで○○の居酒屋で飲み、ぼくらは別のスナックに二次会に行ったけど、別のやつが交番の前で警官にからんだか交番に入ったかしたんです。翌日、学校に行ったら、みんな指紋取りますとか言われて、三日間自宅謹慎です。でも、じゃあ映画見に行けるなあ見たいな感じで、実際三本立ての映画を見に行って結構楽しかったな。」

・担任は数学の○○先生ですね。

「迷惑かけたので、二年の終わりに、四十人のクラスで一人千円ずつ集め、四万円で帽子を買ってプレゼントしたんです。とても喜んでくれて、涙ぐんでました。一番思い出に残る先生ですね。」

・大学の三、四年の時、相場の世界にはまったとか。

「株でお金を稼ごうと思ったんです。相場の勉強はすごくしましたよ。図書館で経済学の本は一通り読んだし、新聞も午前中の二、三時間、日経と朝日を一面から終面までもらさず読んでました。」

・資金稼ぎで肉体労働も?

「地下鉄工事とかガードマンとか家庭教師やって、当時月二十万とか二十五万稼ぎ、それを株につぎ込んだんです。八十円で買って九十二円で売ってとか、細かくコツコツもうけました。」

・小説とかまだ書いていなかった?

「書いていないです。二十代の十年間は世の中見てみようという感じで、大学出て二、三年ぶらぶらフリーターしてました。」

・そのあと広告制作会社に入ったんですか。

「本は読んでいたので、話をしたり文章書いたりとか得意だったわけです。試験と面接でごまかせるとこだったら、どこでも潜り込めました。」

「○○才の時、時間がたっぷりあったんです。たまに書いたモノを出版社に持っていって、『ああ、こんにちは』みたいにコネが出来たらいいなと思って。一冊か二冊本が書ければ、あとは広告で食えるしという感じでした。」

・作品の主人公には十代が多いですね。

「そのころの気分がまだ残っているんでしょう。世の中に出ていって自分が何をしていいか分からない、それなりに優秀だけど自分の居場所がない人っているじゃないですか。自分のポジションが分からないまま必死で生きている人を書くのが楽しいんです。」

・今どきの中学生の生態がすごく分かっているようですが。

「分かっているわけじゃありません。自分のなりのキャラクターで、あとは時々街を歩いている子供たちの会話に耳を傾けるだけなんです。」

・ご自身の中学時代とは随分違いますね。

「違う部分もありますが、一緒の部分もすごく多いと思います。そこらをミックスするとピタッくるんです。」

・作品からは少年たちに対する温かいまなざしが感じられますが。

「だってそんなに悪くないですからね今の子。たまに事件はありますけど、昔も事件はあったわけですから」

・長崎で十二歳の少年が幼児を殺害する事件がありました。神戸の酒鬼薔薇事件を思い出させましたが、どんな感じを持っていますか。

「十代前半の男の子の性的な好奇心とか欲望で子供を殺した事件は、その二件ですね、六年間で。三年に一回だったら多くないかなって思います。それによって、子供たちが信じられなくなるということは考えられません。身の回りにいる子供たちを信じてあげた方がいいと思いますよ。だって、どんなに問題があったとしても、いやでもバトンを渡さざるを得ないじゃないですか。」

・今後どういう小説を書いていきたいですか。

「自分なりに一通りやってみたいですよね。『鬼平犯科帳』みたいな時代小説も、恋愛モノもやりたいですし、本格探偵モノもやってみたいと思っています。」

・目標とする作家は?

「いないですね。それがいるような人は作家には向いていないと思いますよ。」

・○○高校の後輩に一言をお願いします。

「『トリビアの泉』ってテレビ番組あるじゃないですか、雑学の。今の若い子たちと話していて一番感じるのは、細かな雑学とかどうでもいい知識はすごく豊富だけれど、それを支える体系とか筋の通った考え方が全くないことです。自分なりの芯とか骨を作るための勉強をしていてほしいですね。一番いいのは幅広く本を読むことだと思います。今は本当にもう、ダメなくらい本を読まないじゃないですか。とにかく本をたくさん読む。今何かやりたいことがあるとしても、とりあえず千冊読んでからにしてほしい。」

・千冊というのはすごい課題ですね。

「いや、千冊だったら三、四年辛抱すればいいんです。とにかく読んでほしいですね。」

(○○年○月○日、○○さん自宅で)



良くご存知の小説家です。答えはありません。

「戻り川心中」桔梗の宿など楽しみました。今後も加点方式の記事を続けて頂けると参考になります。

 答えがなくてもわかりますね、これは。××××さんでしょう。株とか、中学生とか、少年犯罪とかがヒントですね。