韓国反日文学のトンデモない世界。

韓国・反日小説の書き方

韓国・反日小説の書き方

 タイトルからわかる通り、韓国の反日小説、反日紀行文を笑い飛ばした一冊。韓国の反日文学がいかにトンデモないか、一々例を挙げて解説している。

 たとえば、韓国史空前絶後のベストセラーになったという『ムクゲノ花ガサキマシタ』は、ヤクザの勢力をバックに政界を支配する闇の政治家カネマルやその手下のハシモト、オザワなどによって韓国侵略が開始されるという話である。

 ついに日本は独島(竹島)の領有権を口実に韓国に戦争を仕掛け、ハイテク戦闘機で韓国全土を襲撃、焦土化させる。

 この国家的危機を打開するため、大統領は北の金日成と手を結び、日本に対して侵略を開始しなければ核攻撃を加えると警告する

 日本がこれを無視したため、ついに日本に向けて核ミサイルが発射される! 核の恐怖に日本人がおびえ泣き叫ぶなか、ミサイルは日本列島を跳び越し小笠原諸島にある無人島に命中する。

 ハシモト首相は韓国大統領に追加攻撃断念を哀願し、わざと的を外してくれた韓国の温情の前に日本は膝をつき、韓国への攻撃を中止する。めでたしめでたし……。

 まさにトンデモない筋書きであるが、韓国では真剣に感動したひとが大勢いるという。あるいは、反日紀行文『これが日本だ』にはこんな記述がある。

 私が知っている日本の商社の幹部は海外や地方出張に行くときには妻が必ずコンドームを持たせてくれると暗示してくれた。彼は妻の忍従ぶりにコンドームを使うことができずにいると告白した。夫の外での浮気を寛大に許すのが日本女性の因習であることが分かる。……事実日本ほど女性の権利のない社会もないようである。今でも妻は『あなた』ではなく『お前』と呼ばれる。夫の出退勤の時には必ず玄関に出て来てひざを折って送り出し、迎える。結婚した次の日から女性の姓がなくなり夫の姓に従う。ここには女性の権利を見いだすことができない。兄が他界したとき、弟が兄嫁を妻として迎えるが、これは行き場のなくなった兄嫁を救うという意味よりは相続の問題があるからである。

 どこの国の話だよ!

 また、朝鮮日報のコラム「一事一言」にはこんな記載があるという。

 昨年、友だちがこんなことを言った。『日本に行ったら新幹線や地下鉄で本を読んでいない人がほとんどいなかった。それに比べれば我々は余りにも読まない。』彼は嘆息と共に『本を読むこと一つをとっても日本国民は優秀だ』と言った。はたしてそうだろうか。(中略)筆者は日本の読書熱の背景には文化が遅れている彼らが何かを学んで文化民族のまねをしようとする要望が隠れていると見る。強いて比較すれば我々が突然豊かになって過度の消費をするように、日本も経済的余裕が生じるや『文』とは縁が遠かった過去のわだかまりを解くために読書をしているのではないかと思う。

 「文」と縁遠くて悪かったな! よその国の読書熱を分析するよりも、自分の国の心配をしたほうがいいと思うぞ。

 とにかく、この本では全編にわたってこの種の韓国トンデモ反日文学の紹介がなされている。その内容のひどさ、察するべし。

 さて、これらの文章を読んで、あなたはどう思われただろうか? 「韓国はトンデモない国だ」「韓国人はろくでもない連中だ」「ああ、やっぱり日本に生まれて良かった」という結論に飛びつくひともいるだろう。しかし、本当にそれでいいのだろうか?

 著者は最後になつかしの嫌韓本『醜い韓国人』を挙げ、韓国人の筆による自己批判であるはずのこの本の書き手が実は日本人であることを示し、いう。

 しかし、ともあれ我々日本人も嘘だらけの反日小説に熱狂したり、自己省察の欠落した反日紀行文に拍手を打っている韓国人を決して笑える立場ではないことが分かる。さらに韓国人に対する批判書を韓国人の名をかたって出版し、さらにそれがバレそうになると徹底して見え透いた言い訳に終始し、その一方で第二、第三弾まで出してしまうという悪辣さは「反日小説」のはるか上をゆくものだった。さらに許しがたいのは『醜い韓国人』を出版した光文社が本に「ついに韓国で発禁処分!!」なるカバーをかけていたことである。『醜い韓国人』の韓国語版が韓国でも出版されたことは前で書いた通りであるが、決して「発禁」などにはなっていない(当然のことながら韓国での売れ行きは芳しくなかったそうであるが)。これは読者の耳目を集中させるための販売戦略なのだろうが、ここまで来ると本当に「醜い」のは日本人だか韓国人だかわからなくなってくる。

 全く同感である。

 日本人は韓国人の偏狭さを笑う前に、反日本と同レベルの、あるいはそれ以上にひどい嫌韓本がベストセラーになったことを問題にするべきだ。最近でもひどい本はある。

 こういう本を読むと、日本でも韓国でも、自国に甘く、他国にきびしいのは変わらないんだな、と思う。反日嫌韓はコインの裏表に過ぎないのである。

 ちなみに、本書の内容は十数年前のものである。現在の韓国では、この手の反日文学の勢いは衰え、一方でよしもとばなな村上春樹の本が人気を博しているという。

ムクゲノ花ガ咲キマシタ〈上〉

ムクゲノ花ガ咲キマシタ〈上〉

ムクゲノ花ガ咲キマシタ〈下〉

ムクゲノ花ガ咲キマシタ〈下〉

悲しい日本人(イルボヌン オプタ)

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