『蘭陵王』。


 「とある作家秘書の日常」によると、田中芳樹さんはいま、『蘭陵王』という小説を書いているそうです。

 タイトルにある蘭陵王とは、中国南北朝時代北斉の将軍、蘭陵王高長恭のことかと思われます。ということは、過去の田中作品でいうと、『長江落日賦』の少しあとの話ということになりますね。

 たしか、『長江落日賦』には蘭陵王が端役で登場していたと思います。

 ついでにいうと、そのさらに何十年か前の南朝の物語が『奔流』で、逆に何十年かあと、南北朝時代が終焉を迎えたのちの物語が『風よ、万里を翔けよ』ということになります。ここら辺、続けて読んでいくとおもしろいでしょう。

 この蘭陵王という人物は、北斉を代表する武将でありながら、その才腕と人望を皇帝に猜疑され、毒を呑まされて死んでしまうという悲劇のヒーローです。

 また、あまりにも美貌であったため、兵の士気が上がらず、やむを得ず無骨な仮面を被って戦ったというおいしい伝説のもち主でもあります。田中さんがそこらへんをどう料理するか、楽しみですね。

 ま、正直、中断しているシリーズものを続刊してほしいのも本当だけれど。『タイタニア』と『アルスラーン戦記』と『創竜伝』だけでいいから、完結させてくれないかな。

奔流 (祥伝社文庫)

奔流 (祥伝社文庫)

長江落日賦 (ノン・ポシェット)

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風よ、万里を翔けよ (中公文庫)

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