映画『ジョン・ラーベ』公開を求める署名。

1937年に起きた南京事件(南京大虐殺)の際、南京市民の保護に奔走したドイツ人ジョン・ラーベを描いた映画「ジョン・ラーベ」(フローリアン・ガレンベルガー監督/中・仏・独)が四月から中国・ドイツで公開されることになりました。本作はベルリン映画祭でも注目を集めており、世界各国で公開されることが予想されています。

ただ、本作は現在のところ日本での公開は決まっていません。おそらく配給会社が二の足を踏んでいるのは、現在の日本に南京事件を否定し、それについて語ることを抑圧するような風潮が存在すること、また公開にあたって上映の妨害などのトラブルが予想されていることがあると思われます。事実、1997年に公開された映画「南京1937」は右翼等による抗議や上映妨害が行われました。2008年の映画「靖国」も政治家による圧力がかかり、公開が危ぶまれたのは記憶に新しいところです。

この映画が日本で公開されないというのは非常に残念なことだと思います。本作には柄本明香川照之ARATAなどの日本の名優も参加しており、また前述のベルリン映画祭でも高い評価を受けた注目作です。それが日本で見られないというのは、日本の映画ファンにとっての損失と言えるでしょう。

また、日本の過去の汚点についての映画が日本で上映されないというのは、表現の自由が認められている(はずの)国としては恥ずかしいことではないでしょうか。例えばアメリカでは、ベトナム戦争におけるアメリカ兵士の非道行為を描いた映画やアメリカの政策を批判する映画も製作・公開されており、そのことがアメリカの「表現の自由」の度量の大きさを内外に示しています。逆に言えば、本作のような作品が日本で公開されないというのは、日本の表現の自由に対する「度量の小ささ」をアピールすることになるのではないでしょうか。

以上のことを踏まえ、映画「ジョン・ラーベ」の日本公開を求める署名活動を行い、各映画配給会社に提出したいと思います。

 ぼくも見てみたいので、もしよろしければ、署名をお願いします。匿名ないしニックネームでも署名できます。

 ちなみに、こちらが予告編。

 http://www.youtube.com/watch?v=bikBAnL7vJE

 ラーベがハーケンクロイツの旗の下に民衆を隠す場面が印象的ですね。ナチスの旗が中国で民衆を救うことになる、と。史実ではないかもしれませんが、印象にはのこります。

南京の真実 (講談社文庫)

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