『スピリチュアリズム』。


 スピリチュアル本にはまって、いろいろ読みあさっているのだが、当然ながらこの世界は玉石混交である。で、今回は「石」の話。

スピリチュアリズム

スピリチュアリズム

 いやあ、これはダメだった。科学と合理主義の立場から現代のスピリチュアル・ブームを批判、というか攻撃した本なのだが、内容が断定的かつ独断的で、信用がおけない。

 たとえば、こんな箇所がある。

 私の想像ですが、おそらく、はるか昔から情報空間に対して脳と心(意思)を使って働きかけることができる能力を人類は持っていて、進化もそれで引き起こされたのではないでしょうか。遺伝子情報が書き換えられるというのはまさにそういうことなのでしょう。遺伝子が書き換わるというのは、今、思ったこの瞬間に、突然変異で全身の遺伝子が書き換わるという超能力的・オカルト的な現象を言っているのではありません。今こう思ったという強い意志力の継続が情報空間になんらかの影響を与えて、それが自分の先祖の時代から受け継がれて自分になるまでに遺伝子を少しずつ書き換えてきたということであれば、進化の流れの中でつじつまが合うのではないでしょうか。

 合わん、合わん。かってに進化論を書き換えるなよ。

 ほかにも科学的というより疑似科学的な文章が多すぎて、読んでいて白ける。トンデモ本とまではいわないまでも、眉に唾を付けて読むべき一冊でした。ああ、失敗した。