諸君、私は戦争(を見ること)が好きだ。

ガンダムって戦車や戦闘機と同じ戦争の道具ですよね?人殺しの道具ですよね?なのにいい大人がかっこいいだのなんだのいいながら自分の子には戦争なんていけないことなんだよ愚かなことなんだよと教える。

いい歳した芸能人もそう。機動戦士ガンダムじゃなくて殺人兵器ガンダムですよね?じゃあ機動戦士原子爆弾ってかっこいいですか?ガンダムなんかより全然強いですよ?同じように共感できる方っていますか?最近は戦争抑止のガンダムとかもでてきてるようですけどね!

補足 ガンダムが好きな人=戦争好きですよ。だって愛する奥さんや子どもがいるジオン軍の兵士がガンダムに殺されてもああやられちゃったねーくらいにしか思えない人ばっかりなんだから。

 この質問、おもしろいなあ。

 たしかに質問のかたちになっていないし、論理展開もめちゃくちゃなのだが、もっと深いところで、『機動戦士ガンダム』という作品の本質に迫っていると思う。それに対し、回答の方はもうひとつ。

たかがアニメw そんなに深く考えるあなたの目的が分からないw

別にマンガなんだからそんなに真剣に考えるなくてもいいでしょ
それならコナンなんて毎回人の殺し方教えてるようなもんじゃないですか

 のように、たかがアニメ、たかが漫画なのだから深く考えるな、というもの、

マンガと現実の区別をつけましょう

釣りなんか?

まあ真面目に回答するなら、
ガンダムが好きな人=戦争好き・・・ではねえだろ。
短絡的っつーか、どうしてこうまでひねくれた見方が出来んかの。
実際(今の現実としての)の戦争とアニメを混同させんな。

 のように、「現実と虚構は違うのだ」というもの(どうでもいいけれど、「短絡的」と「ひねくれた見方」って逆の意味じゃないでしょうか)、

あのシリーズってほとんどが戦争に巻き込まれていって、止むを得ず平和のために戦っていくストーリーで、戦争好きな人などほとんど出てこない。
ある種の反戦アニメだろ
ついでに言えば、ジオン側の兵士を描いたものもあるしね。

 のように、『ガンダム』は本来、反戦がテーマなのだ、と主張するものなど、いろいろな意見があるが、ぼくの目から見ると、いまひとつ説得力が足りないように思われる。

 「たかがアニメ」とは作品そのものを侮辱する考え方だ。「現実と虚構は別」という意見も、『ガンダム』ファンが戦争描写を楽しんでいる事実を否定するものではない。

 「『ガンダム』は反戦アニメなのだ」という主張にしろ、嘘ではないにしても、事実の一面しか表していないと思う。反戦要素がないとはいわないが、それと同じくらい好戦要素もあるのではないか。

 だって、ガンダム、かっこいいじゃん。ガンダムがザクとかグフを撃ちたおすところ、わくわくするじゃん。

 たしかに、冷静に考えてみればそれは残酷な殺人の場面にほかならないのだが、一々そういうふうに考える前に、胸が高鳴るのである。これはロボットアニメファンに普遍の心理だと思う。

 だから、「お前は戦争の描写を楽しんでいるのか」と訊かれたら、そうだ、その通りだ、と答えたい。事実として、兵器は格好いいし、戦争はおもしろい、と感じる。

 自分が参加しないで済むなら、こんなに格好よく、おもしろいものはないと思う。

 ぼくは非常識なことをいっているだろうか? しかし、そうはいっても、世の中の娯楽作品の何割かは何らかのかたちで戦争ないし戦闘を扱っているではないか? これは兵器や戦争の魅力を表しているとはいえないだろうか?

 ぼくは、エンターテインメントとは本質的にそういうダークサイドを孕んだもので、だからこそひとを惹きつけるのだ、と考える。ひとの魂には、殺人や戦争に惹かれるような昏い半面があると思う。

 ただ、だからといって、現実の戦争に無条件で賛成するかというと、もちろんそうではない。ひとには、理性というものがあるからである。

 戦争を見ることが好きだということと、ある特定の戦争に賛成しないということは、別に矛盾しないのではないか。また、『ガンダム』が反戦的なテーマと巧みな戦争描写を両立させていることも、とくに矛盾だとは思わない。

 「戦争はとにかくいけないことなのだ」などと考えるからおかしくなるのである。ぼくは戦争が絶対悪だとは思わないし、純粋悪だとも考えない。

 むしろ、そのように物事を善悪二元論のなかに落とし込むことこそ、じっさいに戦争を引き起こすもとなのではないだろうか、とすら思うのである。