アクセスアップが実感を伴うとはかぎらない。

 上記のエントリによると、ホームページを作る人のネタ帳は月間PVが45万とのこと。単純に30で割ると1日あたりのPVは15000で、平均PVを1.5ページぐらいと仮定すると、ユニークユーザは10000人/日ぐらいでしょうか。普通に考えて、超人気Blogといって差し支えないでしょう。

 ところで引用元のエントリには、タイトルどおりに様々なポリシーが書かれているのですが、裏を返せばわざわざそのようなことを書かないといけない状態になっているということでしょう。人気Blogになるということは良いことばかりではなく、トラブルを抱える可能性も大きくなるということですね。

 あるある。

 うちもいちばん真面目に書いている(というか、やり口があざとかった)ときはナチュラルヒットが1日1万くらいに達していました(いまはそんなに行かない)。あの頃はいろいろトラブルがあった(遠い目)。

 ただ、その経験からいうと、別にアクセスアップそのものは怖くないですよ。そりゃ、夜中に罵詈雑言のメールが送られてきたりしますが、コメント欄に誹謗中傷があふれたりしますが、トラックバックの数が2桁に達したりもしますが、その程度のことです。

 怖くない怖くない。トラブルの対処が面倒なだけです。本文中に自分の住所を書いたりしなければ大丈夫(たぶん)。

 そもそも、罵詈雑言といい誹謗中傷というけれど、いっている本人は的確な批判のつもりなんだよね。ひとは主観的には悪口なんていわないもの。横から見てそう見えるだけのことです。

 ただ、怖くはないけれど、やっぱり神経に負担はかかりますよね。どうしたって一人で数十人とかの相手をすることには無理があるわけで、真面目に反応しようとすればするほど神経に負担がかかる。どこかで線を引く必要があると思う。

 もうひとつ付け加えておくなら、アクセス数が増えても必ずしも実感は伴わないんですよね。

 ぼくもいまよりもっと無名だった頃は大手になったらそれなりの実感が湧くものだと思っていました。でも、じっさいにそこそこ大きくなってみるとそういう感覚は湧かない。

 アクセスカウンタを見ると1日数千からの読者が読んでいるはずなんだけれど、「読まれている」「知られている」という感覚はあまりない。「たぶん読まれているんだろうなあ」くらい。

 それはたまに一日数万ヒットにふくれ上がったときでも同じですね。ブロガーから見えるのは読者の数じゃなくて、反応の数でしかないから、その反応の数以上の読者がいることは実感できない。

 しかも、そういう反応って一瞬の閃光みたいなものだから、閃光の向こうにかすかに相手の姿が見える、という程度の感覚です。

 もちろん、ぼくがそうだからといって皆そうだとは限りませんが、そういうひとは案外いるんじゃないか、というのがぼくの予想。

 実家の近くに4万人が入るサッカースタジアムがありまして、たまに地元チームの試合を見に行ったりするのですが、4万というとほんとにとんでもない数字なんですよね。見渡すかぎりひと、ひと、ひと。まさにひとがゴミのように見える。

 ところが、ネットで4万というと単なる数字に過ぎない。「あ、何万人も読んでいる。すごいなあ」くらいの感覚しかない。わりと味気ない感触だったりする。

 ぼくの場合、より多くのひとに読んでほしいと思って書いているわけで、基本的にはアクセスアップは良いことだと考えています。

 ただ、ある程度アクセスアップしたらサイトに満足できるかというと、そうでもない。だからブロガーは果てしなくアクセスを求めつづけるのかもしれない。

 たぶん、じっさいにひとが目の前にいたら、数百人でも十分うれしいと思うんです。ところが、ただの数字に対してはすぐ感覚が麻痺する。たとえそれが数万という数字でもね。

 目の前の数字のひとつひとつが血肉をともなった人間であると認識しつづけることがウェブログを続けるためには必要なのかもしれません。むずかしいけれど。