『バイオハザード3』を見てきたよ。


 「1」も「2」も見ていないのですが、友人にさそわれて見てきました。

 自分では絶対に見ない種類の映画なので、さそってもらって良かったかも。自分が好きなものばかり見ていると、どうしても同じような作品ばかりになるからね。

 で、結論からいうと、傑作だと思いました――最初の5分は。ミラ・ジョヴォヴィッチ演じる「アリス」がなぞめいた部屋で目ざめるところからはじまって、ショッキングな展開がつづくオープニングは秀逸。

 既に予告編でネタバレしているらしいけれど、ぼくは知らずに見たのでちょっとびっくり。映像的にもインパクトがある場面で、とりあえず掴みはばっちり。

 ところが、そこから先がいまひとつ。「3」の舞台はゾンビを生み出すT−ウィルスによって人類社会が壊滅した未来世界なんだけれど、この設定がもうひとつ活かされていない。

 人類滅亡後とはいってもじっさいにはアメリカの砂漠しか出てこないので、世界が亡びたという実感が沸かない。

 そもそもT−ウィルスは動物にも感染するんだから、ゾンビ化した人間のほかに、ゾンビ犬やらゾンビ猫がたくさんうろついていなければおかしいのでは? 「1」と「2」に何か合理的な説明があるのかもしれませんが……。

 たしかにそこらのB級ホラーに比べればお金がかかっていることは間違いないし、ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションは迫力満点。

 でも、そのおかげで何となく大味な映画になってしまっている気がする。ひたすら大量のゾンビを殺しつづければいいってものじゃないだろ。

 それから、原作がテレビゲームなんだから当然かもしれないけれど、ところどころ日本のアニメを連想させる場面があった。

 監視衛星に発見されたアリスが、逆に衛星に攻撃を仕掛ける(?)場面は、まるで『攻殻機動隊』の草薙素子のよう。また、ラストシーンの「あの映像」は、『新世紀エヴァンゲリオン』を思わせずにはおかない。

 単純な映像的想像力のレベルでは、かならずしもハリウッドに先を行かれているわけではないのだと実感できる。

 ただ、それでも向こうは圧倒的にメジャーなわけで、いったい何が違うのだろうと、映画館を出たあと考えこんでしまった。いくら大味とはいっても、やっぱり邦画よりはこっちのほうを見に行くよなあ。