もし新潟市でオフ会をひらくなら。


 と、時々考える。どこを案内したらいいかしらん。

 いくらなんでもうちで酒盛りしているだけでは何なので、外で酒盛りしたい(結局呑むのかよ)。いや、ぼくは普段ほとんど呑まないんだけどね。

 どこかいい場所はないか。ある。うちから少し歩いたところに「新潟県スポーツ公園」という公園があるんだけれど、これはちょっと、全国に自慢してもいいくらいの施設なんじゃないかと思う。

 ひと口に公園とはいっても、広い。とにかく広い。とても町中から歩いて10分ほどで行けるとは思えないくらい広い。

 端から端まで歩くだけで何十分もかかる。ぐるりと1周しようと思ったら、たぶん2,3時間くらいは必要だと思う。公式サイトによると、敷地面積は50ヘクタール(500平方キロメートル)くらいあるらしい。

 で、そのなかには巨大なサッカースタジアムがある。白い貝殻のようなふしぎなかたちをしたその球場は、「ビッグスワン」の名で知られる。

 全国最大の観客動員数を誇る新潟アルビレックスのホームスタジアムで、ワールドカップのために建造された施設だ。最大4万人強の観客を収容可能なこのスタジアムは、試合があるときは満席になる。

 そういうときに観戦に行くと、涼宮ハルヒじゃないけれど、ひとの存在感に圧倒される。アルビのゴールが入ると、その歓声は何キロも先までとどくのだ(あと、SMAPミスチルのコンサートがひらかれたときも)。

 当然、いちばん上の席では選手は点のようにしか見えないんだけれど、それでもひとが入る。なぜアルビがこんなに人気があるのか、ぼくにもよくわからない。

 その横にはアルビの練習グラウンドがあり、こっちはただで見学できる。

 このあいだ行ったときは、アルビのユニフォームを付けた選手たちが練習試合を行っていたけれど、さすがに一軍選手ではないだろう。二軍か、ユースか、ぼくはくわしくないのでわからない。

 ただ、やわらかな芝生の上に座り、スタジアムよりはるかに近く、ほとん手がとどきそうな距離で試合を観戦するのは、迫力満点で、いい気分だ。

 たぶん、公式サイトか何かでアナウンスしているんだろうな、熱心なファンが何人か集まっていた。また、数年後にはこの近くに野球場が完成する予定である。プロの試合も行われるらしい。

 そのまわりには一般に解放された広場がいくつもあり、いつも親子連れがサッカーやキャッチボールを楽しんでいる。こういうところにいると、子供のあそぶ声は良いものだと思う。

 ここもやたらに広いので、どんな遊びでも思いのまま。走ろうが叫ぼうが泣こうが転ぼうが、文句をいうひとはいない。

 さらに進むと、数百メートルにわたって運河(!)が流れており、その真ん中ではたえず噴水が水を噴いている。そして橋のうえには歌をうたったり楽器をかき鳴らしているひとたちがいる。

 夕日が沈む頃、コンサートが開かれることもあるらしい。非常に人工的だが、美しい眺めを楽しめる。ほとんど『ドラクエ』みたい。

 えっと、ここ、ほんとに新潟市ですか。だいたい新潟の施設ってやぼったいものが多いんだけれど、ここはなぜか妙に洗練されていて、整備も万全。

 もちろん、公園だから、自然はあちこちにあふれている(いたって人工的な「自然」に過ぎないけれど)。花や緑、ときにするどく、ときにやわらかく鳴く野鳥たち、広々とした芝生、その手のものは一通りそろっている。

 20年ほどまえに植樹された桜の木がそろそろ「大人」にまでそだっていて、春先には花見を楽しめる。

 そしてこの季節だと、紅葉がじつに美しい。気温の低下に反応して木々の葉が赤く、黄色く染まる、ただそれだけの自然現象なのに、なぜあれほど綺麗なのだろう。

 落ち葉を踏みしめながら散策していると、心がやらわかにほぐれていくことがわかる。

 いたるところに小川が流れているのだが、そこには蛍が放されていて、春にはほのかな灯かりをたのしめるようだ。ただし、公園内の動植物は保護されているので、虫取りなどは出来ない。

 また、たぶん区画ごとに提供しているのだろう、道端で花や野菜を育てているひともいる。

 歩きつかれたら、レストランでジェラートをたべながら足を休めるのもいい。とにかくまあ、端から端まで見ようと思ったら、1日がかりである。

 この公園、鳥屋野潟という大きな湖に面しているんだけれど、その向こう側に立ってみると、対岸の景色がほぼすべて公園だったりするvv

 よく都市の郊外にこんなもの作ったなあ。惜しむべきはその鳥屋野潟の水が汚いこと。とても「湖」なんていえる状態じゃない。

 お金はかかるだろうけれど、あそこを整理して観光スポットとして売り出せばいいのに。新潟県はどうして自己PRがへたなんだろ。

 じっさい、公園の公式サイトを見ても、その魅力は半分も伝わらないと思う。

 どれもこれも写真が小さすぎる。かってに非公式ファンブログでも作って宣伝しようかなあ。広報は大事だと思うよ。

 というわけで、もしオフがあったら、ここでお酒を呑みましょう。晴れていなければどうしようもないけれど、ま、それはどこでも同じか。