ブログをおもしろくするたったひとつの方法。

少数でも真の友達を、真のパートナーを見出すことができれば、のこり80%の普通のいい人たち…どうでもいい人たちに、おもねって好かれるよりもは、はるかに価値が高いのです。

だから、「たくさんの人々の視線」という世間体や常識という嘘に騙されてはいけない!と僕はいつも思います。

よく世間が、とか、みんながとか、いいます。

けど、世間って何よ?

みんなって、特定のだれよ?

そんな見たこともないやつは、僕の人生に何の良い影響もメリットも与えません。自分の人生を豊かにしてくれて、世界を動かすには、自分の面識圏のなかで、がっちりと関係性を深めることが以外には意味を持たないと僕は思います。

 ああ、本当にそうですよね。

 この「Something Orange」もだいぶ規模が大きくなって来たので、時々、こう訊かれることがあります。こんなにアクセスが増えると、書きにくいこともあるんじゃないですか?

 お答えしましょう。ありません。書きたいことは何でも書けます。

 もちろん、住所を割り出されて押しかけられてはたまらないので、私生活のことや個人情報などは書きません*1。しかし、大勢の読者に読まれているから遠慮して言葉をひっこめるということはないですね。

 ひとの反感を買おうが、コメント欄が炎上しようが、書きたいことは書くのです。そうじゃなきゃ、おもしろくない。おもしろくなければ、書く意味がない。そう思いませんか?

 書けないこと、書くべきではないことがないわけじゃない。しかし、そういうことはたとえアクセスが少なくても書けません。いくらその時の読者が少数でも、一瞬で急増する可能性はあるわけですからね。

 何よりぼくは大勢に配慮して口をつぐむことがきらいです。いや、じっさいの社会生活のなかではその場の空気を読んでいいたいことを我慢することがいくらでもあります。いいかげんぼくも大人だからね。

 でも、何の利益も損得も絡まないネットでの発言で、かってに雰囲気を察して沈黙してしまう、「自粛」してしまうことは、ぼくの性格に反する。

 そりゃ、いいたいことをいいたいようにいうからには、それなりのリスクは伴うでしょう。

 本名で活動しているわけではないとはいえ、この日記は既に本名の何百倍もの知名度を獲得しています。新しい記事を発表することは、いままで築いてきたものを台無しにすることと隣り合わせです。

 阿保なことを書いて恥をかくかもしれない。事実を間違えて笑われるかもしれない。そうでなくてもどこか知らないところでだれかにきらわれているかもしれないし、怒らせているかもしれない。憎まれていることすらありえる。

 ぼくの書評をその作品の作者が読むことだってあるでしょう。とにかく1万人読者がいれば、その全員が好意的だということはありえないわけです。

 でも、だからこそウェブログはおもしろい。遊びは危ういからおもしろいのです。

 もう正確には記憶していませんが、田中芳樹の『銀河英雄伝説』にこういう台詞が登場します。「ひとを褒めるときは大きな声で。貶すときはもっと大きな声で」。

 この台詞が好きでねえ。だれかを批判するときに、影でこそこそいうことは趣味じゃない。あいてが偉いからといって、ことさらに態度を変えることも好きじゃない。

 だからひとに何と思われようが、きらわれようが笑われようが、いいたいことはいうのです。

 そりゃ、自分のことは何も明かさずひとを揶揄しているだけなら、安全でしょう。でも、そうやって安全なところからひとを莫迦にしていると、だんだん自分が賢いように思い込んでしまう。

 何も挑戦していないから何も失敗していないというだけの理由で、何かに失敗した人間をさげすむようになる。とくにオタクなんてそういうふうになりがちな人種なんですね。

 あいてを正面から批判することすら出来ず、ただ安全なところから揶揄して悦にいる人間にはなりたくない。だから、きちんとそれなりのリスクを背負ったほうが良いのです。

 ひとを非難するからには、自分もまた非難される覚悟を背負う。それでこそ遊びはおもしろくなる。そう思いませんか?

 もちろん、青臭い言い草であることは良くわかっています。でもさ、何もかもわかっているふりだけが巧くて、その実何もわかっていない「似非大人」であるよりは、堂々と青臭いほうがよほど良いと思うんだよね。

 ウェブログをおもしろくするたったひとつの方法、それは書きたいことを書き、やりたいことをやることです。少なくとも書く側としてはそのほうが楽しい。

 必要以上に他人に配慮して自主規制を進めてしまうと、ネット全体が息苦しくなってくるでしょう。ときには「世間」だの「時流」だの「空気」なんてものを無視することも必要なはず。

 ほら、『ポセイドン・アドベンチャー』だって、ほかの大勢とは逆の方向を選んだ人間だけがさいごには助かったじゃん? ネットだのサバイバルだって、同じことがいるかもしれないぜ?

*1:ぼくのいとこがネットで育児日記を書いているんだけれど、名前から顔写真から、全部公開しているんだよね。あれは危ないからやめたほうがいいと思うなあ。そんなに親しくないから忠告したりしないけど。