商業誌で読む『エヴァ』二次創作。

「……バカシンジ! その…がんばんなさいよ」

 『エヴァ』のスピンオフ作品です。「たまごまごごはん」で紹介でされていておもしろそうだったので、読んでみました。

 ん、ま、簡単にいえば『エヴァ』のキャラクターを使ってラブコメしている漫画ですね。一部、いわゆる「学園エヴァ」の設定を踏襲していますが、あくまでもべつの作品。一応、人工進化研究所なども登場するものの、さっぱり興味が沸きません(笑)。

 さすがに貞本版とは漫画としてのクオリティが比較になりませんが、『エヴァ』の同人誌を安く売っていると考えればけっこうお買い得なのではないかと。同人で買うとこの分量でも何千円もするものなあ。アスカかわいい。

 綾波さんも出てくるのですが、アスカとシンジは幼馴染みという設定なので、どうしてもアスカを応援したくなってしまう。本編のアスカにはあまり興味がないのになあ。

 ちなみに『エヴァ』は過去にもスピンオフコミックが存在します。

 似たような話ですが、こっちは少女漫画で、やはりなかなかの出来。というか、ぼくはこっちのほうが好き。アスカかわいいよ、アスカ(やっぱりそれか)。

 渚カヲルにかかわるマクロな話はうまく収束していないし、ちょっと蛇足な印象がありますが、全般的には良く出来た学園恋愛漫画です。こういうの、好きさ。

 また、既に『新世紀ヱヴァンゲリヲン 学園堕天録』という新しい伝奇ものの『エヴァ』漫画の連載が始まっているようです。とくに興味は沸かないけれど、おもしろいのかなあ。そこそこ、ってところか。

 商業レベルでこういった二次創作作品を掲載する是非にかんしては議論があると思いますが、既に状況はそういう次元を超えてしまっている気もします。

 もう、二次創作は同人誌の専売特許じゃないですね。ヒット作なら十分に商業レベルで二次創作が成り立つ時代。『月刊ガンダムA』なんて『ガンダム』の二次創作だけで雑誌一冊成り立っているんだもんなあ。

 『ヱヴァ』だって『エヴァ』の二次創作といえなくもない。究極にして至上の二次創作でしょう。いまやその作品がオリジナルであることは、その品質によってのみ保障されるのです。