島田荘司を読んでみよう。


 Amazon島田荘司短編ベスト投票の中間発表が公表されている。現時点でのランキングは以下のとおりである。

1位 「数字錠」
2位 「糸ノコとジグザグ」
3位 「最後のディナー」
4位 「疾走する死者」
5位 「ある騎士の物語」
6位 「Pの密室」
7位 「ギリシャの犬」
8位 「紫電改研究保存会」
9位 「山高帽のイカロス」
10位 「SIVAD SELIM」
11位 「舞踏病」
12位 「上高地切り裂きジャック
13位 「近況報告」
13位 「さらば遠い輝き」
15位 「鈴蘭事件」
16位 「IgE」
17位 「網走発遥かなり」
18位 「踊る手なが猿」
19位 「UFO大通り」
20位 「大根奇聞」

 こうやって並べてみても印象的なタイトルが多い。「ギリシャの犬」とか、「山高帽のイカロス」とか、「上高地切り裂きジャック」とか、内容はともかく、タイトルは傑作だね。

 それにしても、1位が「数字錠」とは納得がいかない。島荘お得意の人情話で、やるせない読後感が印象的なことは認めるけれど、ミステリとしてはいまひとつの出来だと思う。警察ばかすぎ。

 ただ、作家コメントの欄で、辻村深月が「数字錠」を高く評価していることは合点がいく。辻村さん、こういう話好きそうですもんね。でも、ぼくは買わないな。

 「数字錠」の1位を阻止すべく投票したいのは山々だけれど、読んでいるはずなのに内容が思い出せない作品が多いので、簡単に再読しておく必要があるかも。「さらば遠い輝き」が石岡くん萌え小説だったことは憶えているけれど。

 何より名作のほまれ高い「糸ノコとジグザグ」を読んでいないことが痛い。読めば確実に上位に入ってくると思われるので、読んでから投票することにしよう。

 それにしても、島田荘司、いつのまに「ゴッド・オブ・ミステリー」になったんだろ。もちろん、偉大な作家ではあるけれど、まだ存命である。神棚に祭り上げなくても良いんじゃないか、とぼくは思う。