「ゆく河の流れは絶えずして」


 『アトラク=ナクア』のMAD。

 曲は槇原敬之の「ハングリー・スパイダー」。蜘蛛つながりですね。

 ぼくはもうこの作品が好きで好きで、アリスの作品のなかでは一番好きですね。

 こうして見るといかにエロシーンが多いかわかるんだけれど、この作品にかぎってはそれが雰囲気を崩すということは(あまり)ない。すべては善悪の彼岸、その淫靡な世界で起こっている。

 そもそも主人公である比良坂初音にしてからが悪の化身そのもの。たわむれに罪もない少年少女を毒牙にかけ、その人生を狂わせて行くその姿は、普通に考えれば悪役でしょう。

 しかし、男性も含めて、彼女ほどかっこいいアンチヒーローを知らない。初音の正体がわかるとともに、物語は最終章を迎え、そして彼女の印象もまた変わっていきます。

 殺すものと殺されるもの、犯すものと犯されるもの、食うものと食われるものが逆転するクライマックスは泣ける泣ける。この動画を見ているだけでも切なくなるね。

 もっとこういうダークでアダルトなエロゲが増えないものかなあ。キャラ萌えもいいけれど、ぼくは物語としておもしろい作品をプレイしたいよ。

 『百合姫S』も一応読んでみたけれど、ここからこの水準の作品が出てくる可能性は低いだろうなあ。出てきたとして、読者に受けるかどうかも未知数だし。

 この何とも淫靡で背徳的な雰囲気は、もう二度と出せないものなのかもしれません。

アトラク=ナクア 廉価版

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