金庸そのひとはいまも存命ですが、かれが主に小説を執筆していたのは、いまから何十年も前の話です。
したがって、その作品は最もあたらしいものでも30年以上前のものになります。
最近、また書き直ししたりしているらしいけれど、そしてその内容には賛否両論あるらしいけれど、いずれにしろ、日本語に翻訳されることはないでしょう。ああ、頑張って中国語勉強して読んでみたいものだなあ(たぶん無理)。
そういう事情なので、いまとなっては金庸の作品は武侠小説のなかでも古典あつかいのようです。まあ、日本の作家でいえば、司馬遼太郎とか山田風太郎みたいなものでしょうか。
現代中国では『銀英伝』や『グイン・サーガ』みたいな作品もたくさん出版されているようですから、おもしろいけれど、ちょっと古くさいといった印象なのかもしれません。
じっさい、いまとなっては金庸の原作を活字で読む若者は少なく、むしろくり返し製作される映画やドラマによってその作品を知る場合が多いとか。
しかし、現代日本人の目から見ると、むしろその「あたらしさ」におどろかされます。だって、ほとんどライトノベルを読む感覚で読めるんだもん。
ま、ここらへんは翻訳の問題もありまして、原典を正確に理解するためには漢文の教養なども必要となるらしいのですが、そこは気にする必要はないでしょう。
とにかく物語だけを追いかけてもでたらめにおもしろいのが金庸の作品です。
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