『もしも明日が晴れならば』プレイ日記その3


 第4話まで終了。

 うわ、意外とおもしろくなってきたよ。びっくり。やっぱり評価の高いゲームはばかにしたものじゃないなあ。

 『SWAN SONG』とか『未来にキスを』みたいな強烈な逸脱性はほとんどないけれど、普通のエロゲとして普通におもしろい。ただ、普通以上のものではないので、特別に愛がわくことはないかも。

 この種のゴーストストーリイの魅力は、人間のひそやかな願望に訴えかけてくるところにある。

 一定以上の年齢になれば、だれでも、ひとりやふたり、身近なひとを失った経験があるはずだ。もし、そのひとが幽霊になってこの世に戻ってくるとしたら? 幽霊でもいい、もう一度会いたい、そう願うひとは少なくないのではないか。

 もちろん、現実にはそんなことはありえない。しかし、ありえないからこそ、幽霊を描いた物語は切なくひとの心の琴線に触れるのだ。

 この作品では、少年と、幽霊になって帰ってきた少女の物語が、丁寧に、丁寧に描かれていく。問題は丁寧すぎて少々かったるいことか。おもしろくないわけではないのだけれど、おもしろさの密度がいまひとつ。

 どこかで見たような設定にどこかで見たようなキャラクターだから、印象が弱いことは否めない。お話そのものの出来は悪くないだけに、もう少しこの作品ならではの見所がほしかった。

 ただ、はじめに思っていたよりも良いゲームではあると思う。甘ったるい話には違いないんだけれど、ま、エロゲだからなあ。こんなものでしょう。『SWAN SONG』みたいに異様にシビアなリアリズムを貫いているほうが例外に違いない。

 幽霊とセックスできるのはどうかと思うけれど、ま、これも仕方ない(笑)。

 どうもぼくは子供が死ぬ話には弱いなあ。泣きはしないけれど、ちょっと切ない気分になりますね。今日もも新聞には子供たちが犠牲になる事故や事件の記事が載っている。そういった経験を家族はどうやって受け入れればいいのだろう? 想像を絶するものがある。

 そのほかの欠点としては、いろいろな宗教の用語がごちゃ混ぜに使用されすぎていることかな。この作品では、地上に未練をのこした幽霊が成仏することがひとつのテーマになっているようだ。

 でも、成仏って仏教の概念だよね? 神道の巫女さんが「早く成仏しろ」なんていうのはおかしいのでは? あと、九字は密教の護身法なんだから、これも巫女さんが使うのは問題がある気がする。

 この方面に詳しくないので、ひょっとしたら「あり」なのかもしれないが、少し違和感を感じた。

 あとはあいかわらず一樹の性格がいまひとつ。『カルタグラ』の主人公ほどじゃないけれど、どうも好感がもてない。

 優柔不断な性格はいかにもエロゲの主人公らしいといえなくもないけれど、このいつも他人事のような口調だけはどうにかならないものか。

 ネットを見てまわったところ、やはり一樹の性格は不評のよう。顔は美形なんですけどね。見た目だけイケメンでも仕方ないと思うのです、やっぱり。

もしも明日が晴れならば

もしも明日が晴れならば