『もしも明日が晴れならば』プレイ日記その2


 幼馴染みとしての十数年を経て、ようやく恋びとになってから、ほんの十日足らず。

 冗談のようなかるい病気で、彼女は一樹のまえから姿を消した。生きているかぎり、もう二度と会えない。そのはずだった。

 しかし、それから2ヶ月が過ぎ、2学期が幕をあける頃、一樹のまわりで奇妙な現象が起こりはじめる。

 飼い猫がだした記憶のない餌を食べている。たしかに消したはずのテレビがついている。そして、二度と会えないはずのあの少女の幻が見える。蜃気楼にようにあらわれては消えるその姿。

 いったい何が起こっているのか。その答えはすぐに出た。彼女は帰ってきたのだ。永遠に帰ってこれないはずのあの場所から。

 そういうわけで、第1話の中盤まで進展。些細なことから少しずつ異常に気づいていくあたりの展開は、乙一の「しあわせは小猫のかたち」みたい。

 もっとも、「しあわせは小猫のかたち」と違って、こちらの幽霊は目に見える。ただし、ごく親しい人間にかぎられる。

 彼女の闖入は、四十九日も過ぎ、ようやく平穏を取り戻した日常をかき乱す。そして、物語が始まる。いや、始まるといいのだが。

 ま、やはりいまのところ、普通のギャルゲですね。たぶんこの先も、世界が崩壊したり、突然SFになったり、意味不明のことを語るなぞの美少年が登場したりはしないと思う。どこまでもウェルメイドなゴースト・ストーリイ。

 幽霊になって帰ってくる幼馴染みの女の子とか、気弱なその妹とか、どう見てもツンデレの美少女とか、名前を憶える必要すら感じない男友達とか、人物設定が非常に類型的で、逆にいえば安定感があります(ということにしておこう)。

 テンプレートそのまま、という印象。そのままでほかの作品のキャラと入れ替えられそう。主人公にしてからが、よくある煮えきらない優男。

 ただ、ここらへんの印象がどう変わってくるのか、さいごまでプレイしてみないことにはわからない(ということにしておこう)。

 いまのところ、男ぎらいの珠美ちゃん(←)がちょっとかわいい。親友のつばさには心をひらくものの、一樹には敵愾心をあらわにするツンデレ下級生。うんうん、いずれデレるときがたのしみですね(ダメな楽しみ方だな)。

 いずれにしろ、ここまでプレイしたかぎりでは、事前の予想をくつがえさない普通さ。泣けるという評判のクライマックスまでプレイできるか微妙。『カルタグラ』よりはおもしろいかも。

 しかし、この作品、じっさいにプレイした人間のあいだでは、評価が高いんですよね。Amazonのレビューを読みに行ってみると、絶賛ばかり。総じて「泣ける」という評価。

 また、Getchu.com美少女ゲームランキングでもシナリオ、音楽、ヒロインの3部門で1位にかがやいている。

 そろそろ皆、泣きゲーにも飽きが来ている頃かと思っていたけれど、まだ需要があるんですね。少しだけ先がたのしみになってきた、かも。

もしも明日が晴れならば

もしも明日が晴れならば