『カルタグラ』プレイ日記その3

カルタグラ ?ツキ狂イノ病 ? 廉価版

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 由良捜索開始から一週間。

 懸命の捜査もむなしく、警察は未だ上野を中心に暗躍する猟奇殺人鬼の跳梁跋扈を食い止められずにいた。

 ひとり、またひとりと、何の罪もない女たちが無残な姿で発見される。あるものは食いちぎられ、またあるものは刃物で断ち切られ、生前の姿の面影すら留めない有様だった。

 そしてまた、今日もひとりの女が行方不明となる。秋五が下宿する遊郭の女郎、凛。何者かに偽の報せでおびき出され、そのままどこかへ姿を消してしまったのだ。

 秋五は上野中を走りまわり、ついに凛が変わり果てた姿で吊り下げられている場所を発見する。そして犯人との激闘の末、何とかこれを打ち破るのだった。

 犯人は獄中で自殺し、これで事件は幕を下ろしたかに見えた。しかし、秋五の脳裏からは違和感が消えない。本当になにもかもあの犯人がひとりで行ったことなのか? まだ裏があるのでは?

 だが、もはやその疑問に応えるものはいない。もう終わったことと自分を納得させるよりほかなかった。ところが、気分を切り替えて由良を追いかける秋五は、意外なところからこの事件の新たな手がかりを見つけ出すことになる。

 というところまで、進みました。攻略サイトを読むかぎり、先はもう長くない模様。既に半分以上消化しているでしょう。あしたには終わるんじゃないかな。

 結末を見てみないと最終的な評価は下せませんが、とりあえずここまではいまひとつの出来ですね。とにかく秋五がなさけなさすぎる。

 昨日も書いた通り、いったいどうしてこの男がもてるのか、さっぱりわかりません。女性を惹きつけるフェロモンでも出しているんだろうか。

 ま、ここまでやってみるとはっきりわかるんだけれど、この作品、基本構造がひと昔前のマッチョなエロゲなんですよね。10年くらい前のナンパゲームを攻略している感覚に近い。

 主人公が連続殺人事件のなぞを追う展開は『痕』や『月姫』などの伝奇サスペンスに近いものも感じますが、とにかく秋五が会う女、会う女と脈絡もなく寝るので、全体の印象はまったく違ったものになる。

 いや、エロゲだからいいんだけどさ。そのたびに物語が中断して雰囲気が崩れるので、必然的に緊張感が下降するわけです。エロゲの構造的難点ですね。

 また、秋五のほうにしても、なぜそのヒロインを愛するに至るのか、よくわからない。ただの気の多い男なんじゃないか、こいつ。

 そういうわけで、いろいろと文句は出てくるのですが、何しろ推理ものなので、ここまで来たらやめられない。さすがにこの時点まで来ると、真相もおおよそ見えてくる。たぶん真犯人はあの子だと思うのだが――さて、どうなるやら。

 それにしても、たとえ非凡な出来でなくても、ひとがたくさん死ぬゲームは楽しいですね。火事と喧嘩は江戸の花、殺人陵辱はエロゲの花、とはよく言ったものです(ぼくが)。ここから先もたくさん死体がならぶようならさいごまで退屈せず遊べることでしょう。