『カルタグラ』プレイ日記その1

カルタグラ ?ツキ狂イノ病 ? 廉価版

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 敗戦から6年。

 高城秋五は知人が商う娼館の一室を間借りし、そこで探偵まがいの仕事をしては食い扶持を稼いでいた。

 そんなある日、秋五のもとに、警察官時代の上司が一件の依頼を持ちこんでくる。連続猟奇殺人事件の調査で忙しい自分に代わって、ある女性を捜してほしいのだという。

 依頼主は評判の良くない男ではあったが、秋五はその探索を引きうける。生きながら腐っていくような日々には飽き飽きしていたし、その女性の名前には聞き覚えがあったからだ。

 上月由良。7年前、秋五の恋人だった娘。秋五は由良との苦い思い出を噛みしめながら、実りの少ない捜索をつづける。

 相棒は由良の妹、和菜。美しくも暗い面差しの由良とは正反対の、明朗快活な少女だ。このときは想像もしなかった。秋五たちの行く手に、おどろくべき怪事件が待ち受けていることを。

 というわけで、ミステリものの新作をはじめてみた。終戦後の混乱期を舞台としているだけあって、その雰囲気は横溝正史金田一耕介ものや、京極夏彦の妖怪シリーズに近い。

 というか、そういう路線をめざしているのだろう。じっさいにはそこまでの水準には達していない気がする。

 まだはじめたばかりではあるが、いくぶんストーリーテリングがぎこちない。たとえば秋五と由良の関係は、もう少し小出しにして読者の興味を引き出すべきだったんじゃないかな。

 ただ、ここらへんはこのあとどう展開していくのかわからないから、いまの時点では明言はできない。先へすすめば意外な真相が待ち受けているかも。

 ま、物語については今後に期待するとしても、いかにもエロゲ的なキャラクター設定はちょっと辛い。

 特に秋五を溺愛する探偵趣味の妹はどうかと思う。彼女が出てくると一気にリアリティが崩れ去る。せっかくのミステリなので、早目に惨殺されたりするとおもしろいかもしれない(鬼畜)。