『ロンド・リーフレット』プレイ日記 その3

ロンド・リーフレット

ロンド・リーフレット

 ロビネッタシナリオ、クリア。

 途中までウェルメイドの佳作だと思っていたんだけれど、最後の最後でとんでもない展開が。

 この話、序盤の3話目にして主人公の執事とお嬢様が腹違いの兄妹であることが判明する。それはまあ良いけれど、まさかそのまま普通に近親相姦になだれ込むとは。

「リスクは承知してる。俺も、ロビィも。それでも好きなんだよ。危険だと分かってても」

 いやいやいやいや(笑)。リスクがどうとかという次元の話じゃないだろ。

 現代日本の話ならまだしも、100年前の貴族社会なんだよ? 19世紀! 大英帝国! ヴィクトリア朝! どうするのかと思っていたけれど、まさか、どうもしないとは思わなかった。

 まあ、ゲームだからべつに兄妹でもいいんだけどさ。でも、リアリティぶち壊しですよね。周りも兄妹だって知っているんだから、焚きつけるなよ。

 最近のエロゲでは近親相姦も解禁になっているとは聞いていたけれど、ここまで普通に血縁エンドが許されるご時世になっていたとは。

 昔のエロゲではこういう展開は許されなかったから、無理は承知の上で義理の兄妹という設定にしていたわけだけれど、もはやそういう必然性はないんですね。末世だなあ。

 まあ、最終的に血縁エンドに行き着くのは良い。でも、この結末に持ち込むなら血縁だとわかる場面をもっと遅らせるべきだよね。

 たがいに血が繋がっていることがわかっているのにあたりまえのように恋愛してしまうのはさすがにどうかと思うぞ。

 もっとも、そうでなくてもリアリティに欠ける話ではある。一応、時代考証はしているらしいのだが、作中人物の考え方が現代そのままなので説得力がない。良くも悪くもテレビアニメの雰囲気。

 たぶん意図的にやっているところも多いとは思うし、リアルにやれば良いというものでもないけれど、やっぱりちょっと物足りない。基本がどたばたコメディだからこそ、押さえるべきところは押さえてほしかった。

 このままじゃ、わざわざヴィクトリア朝を舞台にする必然性に欠けると思うんだよね(ヴィクトリア女王はちらっと出てきます。素晴らしいデザインです)。

 細部に至るまで凝った画面そのものは美しい。しかし、ほとんど屋敷のなかでしか話が進まないので、黄金時代大英帝国の、大ロンドンの雰囲気が伝わってこないことはいかんともしがたい。

 話が短いこともあるが、情報量が少なすぎる。そのためにどうしようもなく薄っぺらな印象になってしまっていることは否めない。

 でもまあ、全体的に見ればおもしろいと思いますよ? 大槍葦人の美学あふれる人物と衣装を見るためだけにでもプレイする価値がある。

 今回は大槍さん以外のひとの絵も混じっているようですが、全体的に見るとやはり大槍葦人そのひとの世界。

 傑作とか名作という言葉はあまりに遠いけれど、暇つぶしに遊ぶぶんには良い作品だと思う。あしたにはすべて終わることでしょう。