『デアボリカ』

DiaboLiQuE -デアボリカ- 廉価版

DiaboLiQuE -デアボリカ- 廉価版

 昨日のチャットで少し話題に上っていた作品。アリスソフト往年の佳作です。

 『アトラク=ナクア』と同時期に発表されたゲームだけれど、さすがにあの作品とは比較にならない。でも、ぼくはわりと好きなんだよね。

 世界に5人しかいない魔物の王ロード・デアボリカの若者アズライトが主人公。レティシアという人間の少女に恋してしまったかれは、1000年の時を越えて彼女の生まれ変わりを捜し求める。

 しかし、それがロード・デアボリカの宿痾なのか、そんなかれの往く先々にはさまざまな悲劇が付きまとい、多くの人びとを不幸の底に突き落としていくのだった。

 女性でも十分に楽しめる、というか、これは完全に女性向けですね。この当時、ここまで完全に女性的なエロゲはほかにないんじゃないかな。

 少女漫画といいますかロマンス小説といいますか、甘く切なくほろ苦いお話なのです。

 主人公は不老不死の美形、それもヘタレ美形(笑)で、その永遠の生涯でただひとりの少女しか愛さない。良くも悪くも『To Heart』あたりとはあまりにもかけ離れた世界です。

 たぶん、アリスソフトのユーザーのなかにも、こういうものを受けつけないひとも少なくないはず。発売当時、この手のゲームの需要があったのかどうか微妙ですが、ここらへんの路線がのちのアリスブルーに繋がっているのかも。

 まあ、そのアリスブルーは結局業績不振で閉じてしまうわけですから、やっぱり女性のパソゲー人口は少ないのかな。そういう意味でも、異端の佳作であります。