脳内エロゲランキング1位。

 余談ですが、僕の脳内エロゲランキング堂々の単独一位に輝き続ける「らくえん〜あいかわらずな僕の場合〜」の凄いところのひとつはこの妹属性の扱いかたですね。エロゲ制作会社の話だから妹萌えとかもさんざん笑い話のネタになってて、コメディだけどネタがネタだからわりとリアルでそういうのはナシな世界観に見えるんですよ。なのにヒロインのうち二人は双子の妹なんですよね。で、一応「義妹だけど」ってセリフを一言だけ言わせておいて、後はほんとに普通に恋愛させてしまう。別に狂ってるわけでもない。そして、それで何故か全然違和感がない。

 「妹との恋愛には葛藤が無ければいけない」というエロゲの常識を一顧だにしないわけです。他にも「ヒロインは他の男との生々しい話を語ってはいけない」とか「たばこ吸ってはいけない」とか「当然一番好きな人は主人公でなければいけない」とかも全く気にしない。

 余談に絡むのもどうかと思うが、ぼくも一作選ぶなら『らくえん』かなあ。

らくえん ~あいかわらずなぼく。の場合~

らくえん ~あいかわらずなぼく。の場合~

 完成度では『SWAN SONG』とは比較にならないし、娯楽性なら『Fate』に軍配が上がるだろうけれど、純粋にラブで言うならこの作品がベスト。とにかく好きすぎる。

 『SWAN SONG』をノベルゲームの最高傑作と持ち上げた言葉には決して嘘はなくて、心からそう思っている。でも、ラブ度で比べたらやっぱり僅差で『らくえん』が逃げ切る気がする。

 『SWAN SONG』はオタク文化クリシェとはほぼ無関係な作品で、仮に小説として発表されていても傑作だったと思う。エロゲのくせにひとに見せて恥ずかしいところが一ヶ所もないという奇跡の作品です。

 ふつう、どんなに優れたエロゲでも、一部の萌え展開とかエロシーンだけは恥ずかしかったりするわけですが、このゲームは本当にそういうところ、ひとかけらもないですね。

 『SWAN SONG』のシナリオライターである瀬戸口廉也は、最近のエロゲはほとんどプレイしていないそうです。だからまあ、エロゲの歴史とは全く無縁の作品といえる。

 『らくえん』はその反対で、オタク文化純粋培養の傑作。恥ずかしいところしかない(笑)。

 いかにも「エロゲらしい」要素ばかりかき集めて作ったように見えるのに、なぜか完成品はエロゲの常識を粉々に打ち砕いているという、これまた奇跡的な名作。

 『SWAN SONG』のリアリズムはここにはない。一見するとちょっと変わった萌えコメディにしか見えない。でも、そのテーマが「人間性の肯定」であるところは、実は『SWAN SONG』と同じ。

 人間というものは、そのだめなところや、愚かしいところもふくめて美しいんだよ、ということですね。

 エロゲ始めて7,8年になるけれど、ここに来て自分のなかの最高傑作が更新されるということは、幸せなことだなあ。

 この先、『らくえん』や『SWAN SONG』をさらに越える名作と出逢えることを期待したいと思います。