自分語りその2。

 同じく小学生の頃、なぜかぼくは生徒会(児童会だったかも)に参加していた。もちろん、自分で立候補したわけではない。クラスで選出されたのである。

 そして、その会のメンバーのなかから、ひとり会長を選ばなければならないということになった。

 会長ともなれば、小学生とはいえ、それなりに仕事を引きうける羽目になる。だれも自分からやりたがる奴はいなかった。そこで、全員で話しあい、ひとりの女子生徒を推すことにした。

 彼女がもっとも生徒会長にふさわしかったというよりは、いちばんおとなしそうな子が仕事を押しつけられた、といった形だったかもしれない。

 しかし、とにかく話しあいの末、民主的な形で決まったことには違いない。ぼくらは勇んで担当教師に報告に行った。ところが、これが却下されてしまったのである。

 その理由は、「女子は声が小さいから駄目」というものだった。ぼくには意味がわからなかった。少しくらい声が小さくても、マイクというものがある。そんなことで困る場面があるとは思えない。

 そもそも、男子しか選んではならないのなら、初めからそう言うべきではないか。

 結局、そのときは男子から会長を選んだ。しかし、割り切れない思いはのこったままだった。

 ぼくはいまでもあれは性差別だったと思う。それも、かなり露骨な差別である。さらに印象的だったのは、そのときの担当教師も、女性だったということだ。

 これもその後の教訓になった。