DEATH NOTE デスノート / DEATH NOTE デスノート the Last name complete set [DVD]
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2007/03/14
- メディア: DVD
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先日劇場公開され、好評のうちに幕を閉じた映画『DEATH NOTE』の前篇後編をまとめたDVD。発売はまだ当分先なのに、現在、AmazonのDVDランキングで1位。
原作が並外れた傑作だけに、じっさいに見る前はその魅力を映像化できるのかどうか、不安だった。その不安は半ば当たり、半ば外れたといえるだろう。
もともと荒唐無稽な作品だけに、映像化することによってリアリティがそがれた側面はたしかにある。
たとえば死神リュークをはじめとする超自然存在はCGで表現されたものの、多少浮いている印象は否めない。前篇の段階では、「まあ、こんなものか」という程度の評価だった。
ところが、後編に入って、物語は圧巻の加速をはじめる。原作で提示されたデスノートのルールを崩すことなく、だれも見たことのない結末が示されるのだ。
はっきりいって、原作の結末より納得度は高い。これについてはまあ、見てもらうしかないのだが、原作ファンなら必見だとは言っておこう。
もうひとつ映画版で圧倒されたのは、名探偵Lを演じた松山ケンイチの名演である。
Lがどのような人物なのか、これは原作ファンでも意見が分かれるところだ。感情をもたない推理機械なのか、法と秩序を信じる正義漢なのか、その本質は謎としかいいようがない。
松山はその謎に対しひとつの納得のいく解釈をほどこした。まず快挙といっていいと思う。
この映画にかんしては、DVDが発売されたら、もう一度語ることにしよう。それだけの価値はある作品である。