よつばと! (6) (電撃コミックス)

よつばと! (6) (電撃コミックス)

「どこでもいける! どこまででもいける――!」

 『よつばと!』最新刊。

 発売日から繰り返し読みかえしているわけですが、この作品にかんしてはいまさらつけ加えることもありませんね。ただもう、読んでくださいとしか(読んでいるでしょうけど)。楽しんでくださいとしか(楽しんでいるでしょうけど)。

 なんで自転車ひとつ買いに行くだけでこんなにおもしろいんだよう! そしてなんでその自転車で学校行くだけでこんなに大冒険なんだよう! 漫画の神秘を感じさせてくれる作品です。

 初めてこの作品を読んだとき、ぼくは夏休みの終わりとともに物語も幕を閉じるものだと思っていました。いまとなっては、それは滑稽な勘違いのように思えます。

 ここまで来ると、この作品は夏休みとか冬休みというような「特別な」時間を描くものではない、あたりまえの日常が、あたりまえのままで発見に満ちている、そういう真実を作品なのだということがわかります。

 退屈な日々のくりかえしのなかで、いつのまにかなにか色褪せてしまった日常の楽しさを、よつばはぼくらに取り戻してくれる。彼女はいったいどんな大人になるのでしょうね。末恐ろしい。

 あと、この巻はとーちゃんの父の愛が素晴らしいですね。かっこいいなあ、とーちゃん。よつばが奔放に遊びまわれるのも、とーちゃんが見守っていてくれるからこそ。

 そういう意味では、よつばに怪我をさせてしまったあさぎと虎子はまだまだですね。子供以上大人未満というところか。ええ、まだまだです。