思春期の終り (富士美コミックス)

思春期の終り (富士美コミックス)

「くらげってどうしてひとをさすかしってる?」
「え? 自分を守るため…かな?」
「ううん ちがうよ だってじぶんはすぐとけちゃうじゃない」
「じゃ どうして?」
「じぶんがいたってしるしをこのよにのこしたいんだよ とけちゃったあともね」

 海野蛍の5冊目の単行本。表紙を見ればわかるかと思うが、内容は18禁。真面目な記事の直後にエロ漫画の感想を書くぼくなのであった。

 短編集ではあるものの、あとがきによると「唯一にして最大の統一感、「貧乳ショートカットにはこだわって描きましたよ!(笑)」とのことなので、ロリ属性のあるひとにはたまらない本になっていると思う。いや、ぼくはべつに(遠い目をして口笛を吹く)。

 この作家はどうも重度のSFファンであるらしく、しばしば作品に本編の内容とはなんの関係もないSF小説のタイトルを流用する。一作目のタイトルは「風の十二方位」だった。ル・グィン

 しかし、今回は本の題名が「幼年期の終り」を意識しているらしいほかは、SFネタはなく、少々ざんねん。SFファンでロリ属性もちって、いろいろな意味で正しい道をすすんでいるひとですね。

 エロ度はそんなに高くないんだけれど、絵柄はかわいい。収録作のなかでは、ゲームの世界の少女を描いた「箱庭少女」がなかなかよかった。

 ありがちなアイディアではあるのだが、めがね+制服+縞パンというコンボがいかす。ぼくってめがね萌え属性があったのか。知らなかった。

 あと、どう見ても女の子にしか見えない犬(なぜかスク水着用)を散歩につれていく「ペットは家族の一員です」もよかったんじゃないかと。でも、この話はむしろこの結末のあとをかいてほしかったかな。

 というわけで、全国三千万の貧乳好きにおすすめの一冊。いや、ぼくはべつに。