LIAR GAME 3 (ヤングジャンプコミックス)

LIAR GAME 3 (ヤングジャンプコミックス)

「このゲームを戦い抜く上で 最も必要なものは 水でも食料でもないわ 「戦略」よ 「戦略」「作戦」「必勝法」 そういう形のないものを高く売り飛ばす この「Mチケット」でね これは そういうゲームなの」

 嘘つきゲームはなおもつづく。

 今回の勝負はその名も「リストラゲーム」。参加者のなかからひとりだけ「リストラ」される人間を選び出すルールだ。勝者は賞金を獲得し、敗者は莫大な負債を負う。このシンプルな規則のなかにも、意外な必勝法が潜んでいるのだが――。

 というわけで、不定期連載のコンゲーム漫画第3巻。ここまで来ると、この作品の長所と欠点がよくわかってくる。

 長所はいうまでもなくコンゲームそのもののおもしろさ。ここらへんは〈カイジ〉が開拓した道だろうが、この作品のかけ引きもじゅうぶん練られている。少なくともいまの〈カイジ〉よりおもしろいと思う。

 そして、短所は漫画としての練度の低さである。状況設定はいまひとつ説得力がないし、登場人物の芝居も大袈裟すぎるが、それ以上に気になるのがヒロインの性格設定。

 この性格はさすがにひどいのでは。第2巻で命からがらライアーゲームから抜け出せたのに、またあっさりゲームのなかに戻っていくんだものなあ。

 それでまた騙されているんだから世話はない。素直でお人好しという次元をこえて、ただの愚か者に見えてしまう。

 もっとも、この巻のさいごでは、そんな彼女にも見せ場がある。これがゲーム理論の「囚人のジレンマ」を思わせる展開でなかなかおもしろい。

 はたして、彼女が予測したライアーゲーム主催者の思惑はあたっているのか? さまざまななぞをのこしながら、天才詐欺師とお人好し娘の物語はつづく。