Pumpkin Scissors(1) (KCデラックス)

Pumpkin Scissors(1) (KCデラックス)

 id:kim-peaceさんがどこかで褒めていたので読んでみた1冊(日記には検索窓をつけておくといいと思う)。なるほど、これはちょっと面白い。

 物語の舞台はフロスト共和国との長い戦争を終えて3年後の帝国。国土に甚大な戦争そのものは終わったものの、戦災というもうひとつの戦いはいまなお続いていた。

 そこで帝国軍によって設立された陸情3課〈パンプキン・シザーズ〉。帝国のプロパガンダと嘲笑されるこの部隊に、あるとき、ひとりのなぞめいた復員兵がもぐりこんで来る――。

 世に戦争漫画は数多いが、この作品の場合、あえて戦争そのものは避けて、戦後の戦災復興に焦点を当てたところに特色がある。

 かれらの敵は民衆を害する有形無形の敵対者すべて。それはあるときは帝国兵士の残党であったり、あるいは遊び半分に領民をもてあそぶ貴族であったり、そして戦争の闇を封印しようとする帝国政府そのものであったりする。

 あまりにも凄惨な傷をのこした戦争に対する3課の孤軍奮闘は、ほとんど無謀かとも思われたが、その孤独なたたかいは次第に周囲の支持を集めることになる。とはいえ、まだまだこの先、あらたな困難が待ち受けていることは確実だろう。

 いまのところ漫画も物語も未熟さを感じさせる作品ではあるが、ネーミングのパピヨン度もそこそこ高めでわりとおすすめ。単行本を買い進めるかどうかは今後の展開次第というところか。

 まあ、とりあえず期待しておきます。はい。