今度、講談社で、「講談社BOX」という新レーベルがスタートするらしい。

 輝く“銀の箱”という、かつてない斬新なパッケージ。そこに入っているのは、日本のポップカルチャーのインデックスともいうべき、小説・まんが・ノンフィクションが渾然一体となった「ハイブリッド・レーベル」。それが“講談社BOX”です。講談社BOXは、世界市場で同時展開する“世界最強の出版レーベル”を目指してスタートします。

 だ、だめそうですね。人気作品の愛蔵版ならまだしも、一般書籍で箱にお金をかけてもどうしようもないと思うけどなあ。結局、読者が価値を見出しているのは、箱じゃなくて中身なんだから。

 いまのところ新刊として予定されているのは、清涼院流水西尾維新舞城王太郎の新作小説、そしてなぜか安達哲の「さくらの唄」。

 いずれも価格は1300円〜1700円くらいだから、たぶんハードカバー作品になるのだろう。いわゆる「ファウスト系」の作家の作品をハードカバーで発表するためのレーベル、と受け取っていいのかな。

 それにしても、清涼院流水の新作を1600円近く払って入手しようとする読者ってどれくらいいるんだろうね。清涼院作品のサブタイトル「4000万円トクする話」はなんだか物悲しい。かつて人類最大の事件とか書いていたひとが、ずいぶんスケールダウンしたものである。

 しかしまあ、発売前から文句つけていても仕方ない。実物を見たら「おお!」と思う可能性も、まあ、ないことはないし。