7SEEDS 8 (フラワーコミックスアルファ)

7SEEDS 8 (フラワーコミックスアルファ)

「仕方ない 先生! どっかで見てるんでしょ 先生! オレもうリタイアするから! 7人に選ばれなくていいから! 助けて先生! 先生!」

 第8巻。

 生きのこりを賭けた最終テストは、さらに過酷さを増しながらすすんでいく。

 生きのこって未来へすすめるのはわずか7名。そのかぎられた席に座るため、選ばれた子供たちは決死の椅子取りゲームをつづける。

 この競争を勝ち抜くためには、ほかの人間を犠牲にし、そのしかばねを乗り越えていかなければならない。最も冷血に徹することができた者だけが未来へのチケットを得る。

 しかし、そんなかれらの決意もむなしく、各地に仕掛けられた非情な罠が、次々と少年少女たちを呑みこんでいく。そして、そのあまりにも過酷なテストに、かれらの心は次第にむしばまれていくのだった。

 このテストに出口はあるのか? 本当に生きることが最善の選択なのか? いまはそれすらかんがえることは許されない。ただ生きることに全力を尽くすのみ。だれも助けてくれない地獄の最終テスト。

 まだ十代のこどもたちを待ち受けるあまりにむごい運命は、ほとんど正視に耐えないほどだ。環境変化を遂げた未来世界でさえも、ここに比べればまだ地獄とは呼べなかったかもしれない。そう思わせるほどの暗黒のドラマが続いていく。

 このテストの生きのこりが、未来世界において「夏のAチーム」と呼ばれる存在になることはわかっている。いったいだれがその七つの種子に選ばれるのか? 極限のサスペンスのなかで、狂気の物語は語られる。

 ここに来て、物語は迫力の展開で読者を圧倒する。〈BASARA〉の作家の新境地。見逃すには惜しい作品である。