anim. 1 (ヤングジャンプコミックス)

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 災害漫画。ある日、東京を大震災が襲った。しかも、その数日後にはそれを上回る恐るべき災害が――というお話で、まだまだ序盤ではあるものの、なかなか読ませる。

 ただ、巻末に収録されているフォトジャーナリストの記事には「なんだかなあ」と思ってしまった。

 毎日のように小規模な地震が起きている。そして、時折大きな地震が起きるが、そのほとんどは離島だったり、山村だったりする。それが何故かはわからない。自然が起こしたことだから、単なる偶然かもしれない。でも、私にはそれが何かを暗示しているような気がしてならない。果てのない物質文明の栄華と拝金主義の蔓延の中で、私たちは自然や歴史や文化を蔑ろにしてきたし、現在進行形でそうしている。地震が起きると、一瞬だけ被災地に思いを馳せるが、すぐにそれは忘却の彼方へ去っていく。こういう予兆が何度か繰り返され、最終的に壊滅的な大地震という形になるのではないか。

 これではまるで信仰宗教のちらしである。悔い改めよ、さもなくば天罰がくだるであろう! 災害はたんなる災害であり、物質文明とも拝金主義とも関係ない。それが冷徹な事実だと思うが、いかが?

 それにしても、この作品に小松左京一色登希彦の「日本沈没」、田村由美7SEEDS」と最近カタストロフィ・テーマの収穫が少なくない。凄惨な展開が読んでいて辛い作品もあるが、興味深い事実である。