女子に聞きたいっ!! NANAって、そんなにおもしろい!?


 このエントリはおもしろいので反応しよう。先日始まったテレビアニメ「NANA」第一話へのツッコミである。

 ぼくは以前から「「NANA」のおもしろさがわからない」というひとのことがわからなかったんだけれど、なるほど、こういうところでつまづくわけか。これならわからないことはない。

 じつはぼくはこのアニメ第一話を見逃してしまったのだが(この作品はめずらしくも新潟でも放映されるのです)、原作は読んでいるので、書かせてもらう。ここで「突っ込みどころ」とされているところは、むしろ「意図的な性格描写」と見るべきだ。

 まあ、最後の2LDKで5万円はご都合主義かもしれないが、それ以外はほとんどふたりの主人公の性格を的確にあらわした描写といえる。

 たしかに、ここでふたりのナナがやっていることは褒められたことではないかもしれない。しかし、ふたりは「そういう性格の女の子」なのだ。

 ここだけを見て「自分勝手な性格の女が出てくるアニメ」と決めつけないでほしい。たしかにそれは一面の事実だが、しかしふたりはこれから自分の性格がひきおこす災難に苦しめられていくことになるのである。自分勝手な行いには、ちゃんと報いがあるのだ。

 たとえば「上京一日目から男のところに転がり込む女が嫌いだ。(ま、転がりこまないと物語が進まないのだけど、お前は大志を抱いて上京してきたのか、それとも単に男に会いに来たのか、どっちやねんっ!!と言いたい。)」という個所など、まさにハチの自堕落な性格をよくあらわした描写だと思う。

 原作を読んでいるひとならわかるだろうが、彼女の行動はまさに「どっちやねんっ!!」と問い詰めたくなるものばかりだ。

 ハチはそうとうに男性に依存してしまう性格で、このアニメ第一話の段階から、原作の最新段階にいたるまで、とにかく男絡みでトラブルをひきおこす。そのたびに傷つき、落ち込み、反省するのだが、それでいていっこうに自立しようとはしない。

 そんな彼女の性格を責めるのはたやすいだろう。しかし、ハチの性格が書き割りではないリアルなものとして立ち上がってくるのは、まさにこういった欠点のおかげだ。彼女の描写にはきれいごとでは済まない生身の人間の手触りがある。それこそが「NANA」の最大の魅力なのだ。

 一方のナナは、プライドが高く、いかにも芸術化肌の性格だ。一見するとハチよりはるかにしっかりしているようにも見えるが、そのプライドは彼女を孤独の闇へと追いやっていくことになる。彼女もまたひとりの哀しい人間に過ぎないのである。

 ぼくは「NANA」がオタクには楽しめない作品だとは考えない。もちろんひとそれぞれだから、楽しめないひともいるだろう。しかし、もともと決して間口の狭い作品ではないのだ。楽しもうと思って見れば、良いところも見えてくるのではないか、と思う。甘いだろうか。

 第2話はちゃんと見ようっと。