「無断転載事件に見るはてなブックマーカーの質」


 はてなブックマークにかんするエントリだが、「リンクをする事によって相手がどうなるか考えたほうがいい」という部分がおもしろい。

 リンクを巡る議論は、多くの場合、リンクフリー派と非リンクフリー派の対立という形をとる。そして、リンクフリー派は「リンクはインターネットの基本的な仕組みに基づく正当な権利だ。リンクされるのが厭なら、プライベートモードにでもしておけばいい」と主張する。

 それは正論だとぼくも思う。しかし、なにげないリンクが本来ならそのまま埋もれていくはずだった記事に注目を集めてしまうのも事実だ。最悪の場合、それはリンク先の閉鎖に繋がったりする。

 ある記事にリンクするという行為は、その記事に不特定多数の人間を呼び込むということで、リンクした人間は、リンク先になだれ込む人間の質を保障できない。悪質な人間がリンク先を荒らす危険性は常にあるのだ。

 それはリンクした人間の責任ではない、ということは簡単だ。しかし、だれかの間抜けな失敗をみつけたとき、それをリンクしてあげつらうのではなく、無言で見過ごしてやる優しさを、サイト管理人に期待するのは無理だろうか。

 無理だろうなあ。ぼくもさんざんひとのサイトにリンクしているので、この件にかんして他人を批判するなんてとてもできない。ざんねんだが、これからもリンクはしばしば暴力的な使われ方をすることだろう。それを止めるてだてはない。