その6

 モー娘。のメンバーが初期5人から?人(スイマセン、今何人いるのか把握していません)に増えたように、「ネギま!」の登場萌えキャラは、数え切れないくらい存在します。同人の世界では考えられた事でしょうが、それを商業誌でやっちゃう所がすごい。
 マガジン編集部も「これはイケる! 大ヒット間違いなし!」とニヤニヤしていたことでしょう。

 ところが、僕には「ネギま!」がそんなにヒットしているようには思えないんですよ。

 なんていうのかなぁ、キャラクターをむやみに増やせばいいって物でもないでしょ。
そこそこイケるキャラを5〜6人、多くても10数人も出せば、萌えの対象としては十分ニーズに応える事が出来るのではないでしょうか。

 「魔法先生ネギま!」は「週刊少年マガジン」のヒット作である。「大成」したといえるかどうかはともかく、かなりの人気を獲得した作品であるとはいえるだろう。

 しかし、上記のエントリーとその続編では、「ネギま!」を読んでいない人間の立場から、この作品を「モーニング娘。」に例え、「これだけのファンに支えられて人気のあるうちに、思い切って連載終了した方が得策」と結論づけている。

 さきに書いておくと、筆者にはこの発言について批判する意思はない。むしろ「ネギま!」を読まずにそのまわりの状況だけをみていれば、当然出てくる意見だと思う。

 しかし、同時に、「ネギま!」の人気が、「モーニング娘。」がそうなったように、急速に斜陽化していく可能性は薄いとも考える。

 これは、現実にリアルタイムで「ネギま!」の連載を追いかけている立場からの意見である。また、作者の赤松氏のウェブサイトを読んでも、「ネギま!」はいままさに人気の絶頂へと向かいつつあるように思える。

 この作品を読んでいない人間と、読んでいる人間の、こういった意見の齟齬はどこから来るのだろう。

 しょせん読まなければわからないのだ、と結論づけることは簡単だが、それでは、いったいなにが読まなければわからないのか。それは、この作品がたんなる物語作品として非常によくできているということである、とここでは断じておきたい。

 「ネギま!」のストーリーの骨子となっているのは、じつにクラシックな少年の成長物語だ。行方不明の父の幻影を追う少年が、さまざまな経験を経るなかで少しずつ成長していく。

 そこにあるものは、いまどき滅多にないくらい「正しい」ビルドゥングス・ロマンであり、実に骨太の物語性である。

 「ネギま!」がおもしろいのは、こういった古典的な枠組みの物語と、実に現代的なキャラクター論を両立させているところにある。「ネギま!」はまず、膨大なキャラクターを読者に見せるところから始まった。(お、終わらなかった)