作家のシオドア・スタージョンが、これから小説を書こうというひとへとアドバイスとして、「まずすべてを想像して、そのなかから書きたいことだけを選べ」という意味のことを書いている、とスタージョンオタクのサミュエル・R・ディレイニーが書いている。

 素人の書く小説が整合性がとれずその場しのぎになるのは(プロの書くものでも時々そうなるが)、この想像する段階でサボっているからだろう。その空間が具体的に想像できていないのに書きはじめてしまうのだ。

 で、どうもぼくにもその傾向があるな、と。ごまかしごまかし書いてあるものは、やはり本当にイマジネーションを使ったものとは違い、ハリボテの薄っぺらさが出てくるものなのかもしれない。みたこともない光景をみてきたように描くSF作家はやはり大したものである。