第4位。

 アヴラム・デイヴィッドスン

 エラリー・クイーンの代筆を務めた作家として有名な人物ですが、ぼくはこれまでこのひとの作品を読んだことがありませんでした。

 そしてひとたび読んだいま、もう忘れることはできそうにありません。

 なんというふしぎな作品を書く作家なのでしょう。かれの小説には、とびきりの奇想と衒学的な情報が、俗悪な文体と高邁な精神が、ひしめきあって同居しています。

 「わざとわかりにくいように書く」という悪癖の持ち主なので、決してすらすら読める作品はありませんが、ふつうの小説を読み飽きた読者にこそふさわしい作品集といえます。