クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件

 第8位。

 ミステリの世界では、「青春ミステリの決定版!」と評される作品がしばしば書かれますが、「クドリャフカの順番」こそそのことばがふさわしい作品といえるでしょう。

 おとな的には続けざまに発売された「犬はどこだ」のほうが評価が高いかもしれないけれど、キャラクター小説としては圧倒的にこちらが楽しい。

 四人の少年少女の視点をぐるぐるしながら語られる文化祭の楽しさ、臨場感。これほどに自分もその場所にいたいと願い、「終わらなければいいのに」と願った小説はひさしぶり。傑作。